アロマセラピー豆知識 PartU

精油(エッセンシャルオイル)
当セラピールームで取り扱っている精油30種類について説明しております。

イランイラン
植物物語
イランイランはバンレイシ科の植物で原産地は東南アジアとフィリピンですが
商業的に栽培されているのはコモロ諸島・ハイチ・ジャワ島・スマトラ島・タヒチなどで
行われております。

イランイランの花は催淫作用がある花として知られており、実際にインドネシアの地方では、
新婚のカップルが夜を共にするベッドの上にこのイランイランの花びらを蒔くことで
ロマンティックなムードを高めるために用いる習慣があるようです。

また、イランイランは別名「香水の木」とも呼ばれており、
イランイランの花が咲く場所に行くとすがすがしくてフローラルで
甘くて魅惑的でエキゾチックな香りを嗅ぐことができます。

こうした魅惑的な香りを持つイランイランの花は、
マレーシア語で「花の中の花」という意味の語源を持ち、
また、「貧しい人たちのジャスミン」として愛用されてました。
効用
@興奮した精神状態を鎮静させる。

A心配と緊張を軽減させ気分を安定させる。

B不安・ストレスを軽減させる。

C怒り・恐れ・フラストレーションを最小限にとどめ、愛・安心平静さといった感情を促進し
 熱意を起こさせる。

D肯定的な情緒と感情を鼓舞し態度を改善させる。

E自分と他者の真価や生命の美しさの認識を喚起し、
 創造性・直感・理解を鼓舞し、男女を問わず自分の女性的な特質を享受できるよう支援する。

F不感症・インポテンツにおける性的な障害に伴うストレスを軽減させる。

G性的な官能性を喚起し、エロティックで幸福な気分を作り出し、
 深いリラクゼーションを促してくれる。
@鎮静作用によって高い血圧を下げ、呼吸を調整し、心悸亢進を静める。

A神経系を静め、筋肉の痙攣を和らげ、緊張した筋肉をリラックスさせる。

B生理不順・月経に伴う痛み・月経前症候群などの女性病の治療に役立つ。

C閉経期を迎えた女性の心を穏やかにし、また、更年期障害におけるヒステリックな感情を
 落ち着かせ、楽にしてくれる。
@皮脂分泌のバランスを整えるため、あらゆる肌質に効果がある。
 特に脂性肌の方にはお勧めで、皮脂生成のバランスをよくし、
 過剰な脂っぽさを軽減させてくれる作用があるので効果的です。
 また、細菌による感染症と戦うことによってにきびや吹き出物を
 コントロールするのに役立ちます。

A乾癬・湿疹・その他の皮膚炎の炎症とヒリつきを静める。

B肌を柔軟にして鎮静させ、新しい細胞の成長を促進させる作用があるので
 皮膚の筋やしわ・たるんだお肌をよみがえらせる効果がある。
 そのため、早い時期からの老化防止策として用いるとより一層の効果が期待される。
注意事項
*たいへん強い香りを持つ精油なので、過度に用いると頭痛と吐き気を催すため
 使用量には十分注意すること。
エレミ
★植物物語★
アラビア語でエレミとは、霊的な合意のある「上と下」を示しています。
(神秘主義で使われる「上にあるがごとく下にもある」からきている)
古代トルコ人とアラビア人は、エレミを線香の材料に用いましたが、
それは恐らく、エレミが瞑想状態を高めることが出来たからでしょう。
一方、古代エジプト人は、エレミの保存特性を生かしてミイラ作りに用いました。

15世紀頃より、ヨーロッパ人の間では、エレミを薬効効果のある香油、塗布薬、
軟膏に混ぜ入れました。また、呼吸器系の疾患の治療にもエレミを用いました。
エレミの入った局所軟膏薬は、折れた骨をつなぐのに用いられていて、刀傷を患う兵士たちが
エレミを傷に塗ると、痛みがすばやく軽減されたといわれています。
更にスキンケア製品や化粧品にも、肌を癒す特性があるためにエレミが頻繁に
混ぜ入れていたようです。

エレミの木に新しい葉が出ると、ピリッとした芳香のある白い樹脂が滲み出ます。
樹脂は、空気にさらすと固まって黄色に変わりますが、これを水蒸気蒸留すると、透明または淡黄色の
オイルが出来ます。このオイルには、柑橘系でスパイシーなすがすがしくてわずかに甘い芳香があり、
マニラ・エレミとかゴム・エレミとか呼ばれることもあります。

エレミの木はカンラン科で、フランキンセンスとミルラを生じる植物の親戚です。
原産地はフィリピンとインドネシアの島々である、モルッカ諸島で、現在はブラジルと中南米で
商業用に栽培されています。
効用
@過敏になった神経を静め、自分の内面の調和、また他人との関係の調和を促進する。

A精神疲労やストレスに圧倒されている心に生気を回復させてくれる。
 その鎮静作用は、ストレスと関連のある障害の克服にも役立つ。

B心と感情を強化し、集中させ、平穏と明晰さをもたらし、瞑想するための補助の役割を果たす。
@免疫系を活性化。(ヨーロッパでは医者・アロマセラピストたちの間では免疫系の
 重要な器官である甲状腺の治療と強化に用いられている)
 こういう特性を含んだエレミオイルは、病気に対するからだの抵抗力を強化し、
 特に病後の体力を回復させてくれる。

Aエレミオイルはフランキンセンスとミルラと同じ特性を多数もっている。
 鬱血を緩和して体が過剰な粘液を排出するのを助けるので、気管支炎・風邪・咳・
 インフルエンザなどの呼吸器系の疾患と闘うのに役立ちます。

B泌尿器官を正常にするので、膀胱炎の治療にも役立つ。

Cエレミオイルを骨折した部位にマッサージして擦り込むと、
 治癒が早まり痛みが最小限に留められる。
 ギブスをはめる前に塗布すると特に効果的である。
 また、このエレミオイルで治療を続けると、骨折した部位にリウマチ性関節炎が
 発現するのを防ぐのにも役立つ。

D新しい皮膚細胞の発育を促進して、切り傷・ただれ・傷の治癒を早める。

E炎症を起こしている皮膚を冷まし、湿疹、特に膿の出ている湿疹や、
 その他の慢性の皮膚病をきれいにするのに役立つ。

F水虫・皮膚のカンジダ感染症、爪の感染症などの真菌性の感染症にも効果的である。
@細胞を再生する能力があるので、乾燥肌や老化した肌に効果的である。
 皺が出来たりたるんだりした肌の若返りの治療法になる。

A皮脂の分泌をバランスよく整えることによって、脂性肌や乾燥肌を正常にするのに役立つ。

B激しい発汗をコントロールする。
注意事項
*敏感肌の人には炎症を起こす危険性があるので注意が必要。
オレンジ
★植物物語★
オレンジにはスイートオレンジとビターオレンジの2種類があり、とくにビターオレンジの精油は、
アロマセラピストの間では評判の高い精油の一つであります。

また、ビターオレンジの果実からはオレンジ、花からはネロリ、葉からはプチグレンといった
3種類のオイルを採取することができます。

オレンジの木は中国とインドが原産でみかん科に属する植物です。
オレンジの生産地となっている国はアメリカ・オーストラリア・スペインイスラエルなどの国で
栽培されております。

このオレンジは私たちの身近にある果物の一つでもあり、一度は目にしたり、手にしたり、
口にしたりしたことがある人は、このオレンジの香りと甘酸っぱさを想像できることだと思います。
このオレンジの特性を生かして、心と体を爽快にさせる作用を持つフルーティーな精油です。

オレンジは、歴史に登場する初期の頃より、寛大さと感謝とに関連付けられてきました。
かつては「黄金のリンゴ」と呼ばれていたオレンジは、無垢と多産の象徴でもありました。
伝説によるとマリアは赤ちゃんのイエス、ジョセフ、そしてマリア自身にも、
眠れる鷲が住む木になっている3個のオレンジを食べさせたといいます。
「オレンジ」という言葉は、ペルシャ語のナラングが語源で、
それからアラビア語のナランジュを経由してできた言葉です。

現在カルフォル二アではオレンジ産業が盛んですが、それは初期のスペイン人宣教師が
カルフォル二アへオレンジを運んだのが始まりです。
オレンジの皮はオレンジ・マーマレードの主要材料であり、
西インド諸島のリキュールであるキュラソーに香味を添えているのもオレンジの皮です。
効用
@慢性疲労症候群に伴う症状を緩和させる。

A必要に応じてリラックスさせたり刺激させたりして情緒のバランスを調整する作用がある。
 そのため、倦怠感や無気力時に陥っている時にはこの精油を用いると生気を回復させ
 活気付ける効果があります。
 また、極度の深刻さに陥ることを防ぎ、暖かくて幸福で快活にさせる効果もあります。
 こういった効果があることから神経を落ち着かせ、
 不安や不眠症を改善させる作用があるといわれております。

B月経前症候群や閉経期との関連にあるストレスを軽減させる効果があります。

Cふさぎこんだ気分を明るくし、落ち込ませる考えを打ち消し、緊張とストレスを抑制させる。

D原因不明の恐れを緩和し、もっと大胆な態度を取れるよう促す効果がある。
 また、悲嘆を温もりと幸福に変えて肯定的なものの見方をもたらしてくれます。

E創造性を喚起し、調和を鼓舞し、自己認識を促す働きがある。
@気管支炎とインフルエンザの不快感を緩和する。

AビタミンCの吸収を助け、免疫力を高めるので、風邪やインフルエンザの予防に役立つ。

B口内炎と歯肉炎を治す。

C筋肉や関節の痛みを鎮める。

D胃に対して鎮静作用がある。
 特に神経やストレスと関連のある時に落ち着かせ、消化を助けて食欲を回復することができる。
(ただし、ダイエット中には食欲を増進させるので注意が必要)

E下痢・便秘といった腸の不調をよくする。

F老廃物の排出を促進して排尿を促すので、肥満・体液の停留を軽減させる。

G胆汁の分泌を促進し、脂肪の消化を助ける。

H体温を下げ、熱を冷ましたり寒気を暖めたりする効果がある。
@皮膚表面への血行を促し、カサつく肌を柔らかくし、コラーゲンの生成を促すことによって
 健康な若い肌を維持する。(乾燥肌・しわに有効)

A皮膚表面への血行を促すため、むくみにも効果的である。

B皮膚表面への血行を促すため、発汗を増大させる傾向があり、さえない顔色や、
 吹き出物があったりする皮膚からの毒素の放出を助けるので、
 吹き出物を無くしてにきびのできやすい肌を改善する。

Cリンパ液の循環を促し、組織の膨張や体液の停留を緩和する働きがある。

Dセリュライトを改善させる。

E皮膚炎を改善させる。
注意事項
*光毒性があるため皮膚の炎症・日焼け・皮膚の黒ずみが生じる恐れがあるので日差しの強い日や、
 太陽の出てる時のトリートメントは行わない。主に、芳香浴に向いている精油である。
クラリセージ

★植物物語★
クラリセージは5月から9月にかけて長い穂の上に薄青色や紫色や
ピンク色の耐寒性の花を輪生させます。
その花の周りを表面が柔らかく縮れていて皺のあるハート型の緑色の葉が取り巻いています。
クラリセージの花が咲いている先端と葉を水蒸気蒸留をすると無色、
または薄黄緑色のオイルが採れます。

クラリセージオイルの芳香は、暖かくて薬草っぽくて木の実のような樹脂性の持続性のある香りで、
甘くてすがすがしい清潔感のある香りが特徴です。
クラリセージの原産地は南フランス・イタリア・シチリア地方で、主な生産地は地中海地方、
フランス・モロッコです。(上質なオイルはフランス・イギリス・モロッコ産です)

クラリセージは「取り除く」という意味のラテン語「クラルス」が語源で、
そもそもは疲労したり痛めたりした目やかすみ目などの眼病に効くことで有名でした。
事実、この植物の中世のあだ名は「澄んだ目」で、目に入った異物を取り除くには、
クラリセージの種から採った粘液を目にさしたといいます。
ドイツ人は、クラリセージの味がムスカテル・ワインに似ていることから、
ムスカテル・セージと呼ばれておりました。

ワイン商人の中には、ムスカテル・ワインが高価だったので、
安いムスカテル・ワインの中にクラリセージを混ぜて偽物を作って販売し、
それを購入して飲んだ者はひどい二日酔いになりました。
こうしたことからクラリセージはアルコール飲料と一緒に服用すると、
酔いを強める作用があると知られるようになりました。
効用
@情緒が極端に不安定になった場合にバランスを回復させる効果があるため、
 情緒を安定させる作用がある。

A神経系の強壮剤として、恐れと神経過敏を緩和するので、
 うつ病を緩和して憂鬱を晴らす効果がある。

B自分の中にある女性的な優しい特質に気づかせてくれる。

C集中力を高め、精神の活動を刺激する。

D創造性を鼓舞し、直観力を目覚めさせる効果がある。

Eこのオイルを使うと非常に鮮明な夢をみることができる。

F私的な難題や変化の時期、特に外部からのストレスや極度のプレッシャーがある場合には
 このオイルが助けとなる。また中年期の危機に直面している人には、
 バランスを回復させ発奮させ、再び生気を与えてくれることが特徴的である。

Gストレスの多い状況で起こる根深い緊張を軽減し、はやる心をのんびりとさせ、
 神経を落ち着かせてくれる。

H内面の平静を回復することによって、ストレスなどによってすり減った神経を生き返らせ、
 イライラ・不安・狼狽の感情を軽減させ、多幸感をもたらしてくれる。
@女性ホルモンのバランスを良くするホルモン様の成分が入っているため、
 閉経期の不快感を軽減したり、月経時の腹痛を緩和し、月経前症候群の
 諸症状を最小限にとどめたり、月経サイクルを調整したりする。
 また、閉経または月経との関連で起こる偏頭痛を緩和し、のぼせをさます効果がある。

A腹部と背中下部の筋肉を弛緩させることで、月経時の痙攣の痛みを軽減します。

Bストレスと神経の緊張が原因でおこる筋肉痛を軽減させる。

C免疫系を強化させるので病気からの回復期には、体を回復させて元気をもたらせてくれる。

D血圧を下げる効果がある。

E喘息患者の気管支のまわりの筋肉の痙攣と緊張を静め、喘息発作に伴う不安と情緒的な
 緊張を緩和させる。したがって、風邪・気管支炎・咽頭炎・喉頭炎・扁桃腺炎などの
 呼吸器疾患に効果的である。

F消化管の筋肉を静めることによって消化を良くし、疝痛・胃腸内のガス・胃痛などの
 消化器系の障害を静める効果がある。

G切り傷・怪我・やけどが治るのを促進し、ヘルペスやカンジダの発生による痛み、痒み、炎症
 などを最小限にとどめることができる。

H不感症・インポテンツなどの性的障害に有効。
@乾癬・湿疹、その他の皮膚炎に対して軽減させる作用がある。

A皮脂の過剰生産を減らすため、脂性肌と髪に効果的である。

B皮膚細胞の再生を促し、皺が増えるのを防ぐことで皮膚が健康で若くあり続ける。

Cこのオイルを用いて頭皮マッサージを行えば、髪の伸びを促し、抜け毛を最小限にとどめる。
注意事項
*鎮静力が強いので集中できなくなったり、眠気を引き起こす恐れがあるので
 車を運転する時には用いない。

*多量に使用すると頭痛の原因になる。

*経血の流れを促進する力があるので妊娠時には使用を避ける。

*飲酒してる時にはこのオイルを用いると酔いと二日酔いを増強させるので用いない。
グレープフルーツ
★植物物語★
グレープフルーツは1750年代にバルバドスで発見されたのが最初とされ、
ブンタンとオレンジが自然に交配したもので前者の特徴を多く受け継いでいる。
そしてタンジェリンオレンジやミネオラ、それにスウィーティーもブンタンとオレンジに
他の柑橘類を掛け合わせることで生まれました。

グレープフルーツはご存知のとおり、食卓に上る果物の一種で、
フルーツとして私たちの口に入ることが多い身近な果物です。
しかし、食用として用いられるようになったのは最近の事で、
それまでは観賞用の一つとして栽培されておりました。

グレープフルーツは食したことがある人は理解できることだと思いますが、
口に含むと甘酸っぱく、匂いもフルーティーで清涼感のある果物です。
こういう特質を生かして精油に用いられることが多いグレープフルーツのエッセンシャルオイルは、
オレンジエッセンシャルオイルと同様の効果を期待してアロマセラピーに用いられることが多い
精油の一つでもあります。
効用
@ストレス状態にある時に精神を安定させて心を高揚させる。

Aこの香りを嗅ぐと大変幸せな気分になります。それは、嗅いだ人の視床下部より、
 幸福な気分にさせてくれるエンケファリンが分泌されるからです。

Bコミュニケーションを高めてくれる香りなので、人が集まる場所にこの香りを流すと
 より会話が弾む効果を生み出します。
@拒食症・過食症などの摂食障害。この精油を使うと精神と肉体の両面のバランスを
 整えてくれる。

A肝臓・胆嚢を刺激し、機能を高めてくれる。
 そのため、脂肪の消化を促進してくれる。また溶解特性により胆石を溶かす効果がある。
@肌にはりを持たせ、血行を促進させる。
注意事項
*光毒性があるので日中のトリートメントには適さない。
サイプレス
★植物物語★
古代文明では、薬効と宗教上の両方の理由からサイプレスを尊重していました。
エジプト人はサイプレスの木を死の神々に、
ギリシャ人は黄泉の国の神のプルトーン(ハデス)に捧げました。
ギリシャ神話では、アポロとゼピュロスに愛されたキパリッソが自分のお気に入りの
雄鹿を誤って殺してしまった時に、悲しみが彼をサイプレスの木に変えたことになっています。

サイプレスの木の常緑の枝は、死後の生を象徴するとみなされていたのです。
事実、この植物の種名sempervirensは、「永遠に生きる」という意味です。
それで多くの文明の人々が、サイプレスの木を共同墓地に植えてきたのです。
古代エジプト人は泌尿器系の疾患をサイプレスで治療しました。
経血の流れがひどい場合、発汗がひどい場合、下痢などの、
体液の過剰な分泌が関わってくる疾患をコントロールするのにもサイプレスを用いました。

中国人は、肝臓及び呼吸器系にサイプレスが有益だと思っていましたし、
栄養価があることからサイプレスの木の実を食べてもいました。
その他、時代が下って、20世紀初期のフランスの咳止め用の甘い錠剤の一つには、
サイプレスが含まれていたといいます。

サイプレスは南欧と小アジア西部が原産地でヒノキ科に属す植物です。
主な生産地はフランス・イタリア・スペイン・モロッコです。
サイプレスのオイルは透明で、明るい黄色または緑色がかった黄色をしています。
その香りは、シャープでいぶしたようで暖かくて木のようで樹脂を含んでいてスパイシーで、
レモンのようなバルサム質のアンダートンがあります。

約14kgのサイプレスの針状葉、小枝、球果を水蒸気蒸留すると、約500gのオイルが採取できます。
またサイプレスは植物療法の中では大変古くから使われていた精油で、和名は糸杉とよばれ、
このサイプレスの匂いをかぐとほっとするような落ち着きを与えてくれる香りである。
効用
@ストレスが過度にかかっている神経系を活性化させる。
 そのため、心を落ち着かせ、客観性を増大させて狼狽した感情を静め、
 泣き叫ぶ発作を止めるのに役立つ。
 また集中力を高めて思考を集中させるのにも役立つ。

A職業の変更・人間関係の変化・離婚・最愛の人を失うこと・住む場所を変えるといった大きな過度の
 時期に、支援を与えしっかりした感じを持たせる効果が期待できる。
 とりわけ悲哀や喪に服している時期には、慰安・強さ・忍耐力を与えてくれる。
@血行を促進し、全身を解毒する作用がある。この作用によって鬱血を緩和して咳を和らげたり、
 切り傷や怪我の出血を止めることができる。
 また、出血している歯茎や歯周病を鎮静し、痔の緩和にも効果的である。

Aサイプレスを足湯に用いると、疲れて腫れた足を楽にし、足の臭いと発汗を軽減させる。

B鼻水・下痢・過剰な経血・発汗などの体液の過剰な流れを減じる効果がある。
 筋肉の痙攣やひりひりした痛みを緩和させる。

C芳香浴・吸入剤として用いれば、喘息の発作や気管支炎を防ぐことができる。

D女性ホルモンのバランスを良くし、ひどい経血の流れを和らげ、急激な腹痛を緩和し、
 閉経期のほてりを軽減させる。

E卵巣のある部位にマッサージをして擦り込むと、嚢腫の増大を抑止できる。

F座浴に用いれば、膀胱炎からの回復を早めてくれる。

G顔面紅潮、更年期の不定愁訴に効果的である。

H筋肉の痙縮を和らげ、リウマチを良くするといわれている。
@皮脂の生成を調整するため、脂性の肌、脂っぽい髪、にきび、フケなどを抑える効果がある。

A防臭作用があって身体の過剰な分泌物をコントロールする力があるため、
 防臭剤として有益である。

B血止め薬の役割を果たすので、ひげそりの刻み傷や切り傷による出血を止めるの効果がある。

C切れた毛細血管や静脈瘤はサイプレスオイルの刺激する作用と血管を圧縮する力によく反応し、
 弱った結合組織を強化し血行を良くし毒素の放出を助けることからセリュライトの効果的な
 治療法になる。

D昆虫を寄せ付けない。

E体液のバランスを良くするので、衰えた肌に用いると効果的である。
 また、乾燥肌の人に用いると肌に潤いを与える。むくみにも効果がある。
注意事項
*特になし。(妊娠中期より使用可)
サンダルウッド
★植物物語★
甘くて神聖な匂いのするサンダルウッドは、何千年もの間、
インドの宗教や文明に不可欠の役割を果たしてきました。
家具だけでなく寺院全体までもが、サンダルウッドの心材で作られましたが、
それは、心材が虫の攻撃に屈しなかったからでしょう。
インドの寺院にはサンダルウッドの線香が立ち込め、
礼拝者たちがリラックスして深い瞑想状態に入るのを助けました。

サンダルウッドは、ヨーガ、タントラ、その他の霊的な慣習と密接な関係があり、瞑想の際にこの香りを
吸えば誰でも、クンダリーニ、つまり隠れた生命力エネルギーが喚起されるといわれていました。
葬式では、死者の魂を開放するためにサンダルウッドの線香が焚かれました。
インド人はサンダルウッドの魅力的な芳香を体に擦り込みました。

サンダルウッドオイルの官能的な匂いにはエロティックな特質があって、
このため催淫薬として名声を博しています。
その香りは男性ホルモンであるアンドロステロンに似ているといわれていますが、
事実、何世紀もの間、男性は、女性から望みどおりの回答を引き出すためにサンダルウッドをベースに
した香りを身につけてきたのでした。

古代には、隊商がサンダルウッドをインドからエジプト・ギリシャ・ローマへと運びました。
エジプト人はミイラ処理にサンダルウッドを用いました。
宗教儀式でのサンダルウッド、特にインドと中国における人気は今日も続いており、東洋文明の多くは
今でもサンダルウッドを神聖視しています。

ポリネシア人は、粉末のサンダルウッドをマッサージオイルに加えて、耳痛・頭痛
皮膚疾患の治療に用いていました。
残念なことに、1800年代には、貪欲な商人たちが、サンダルウッドの木が繁茂する
美しい森林を目指してインド・インドネシア・ハワイなどへ旅しました。
これらの商人たちは森林全体を破壊したので、サンダルウッドのいくつかの種が絶滅し、
他の種も存続が危ぶまれる状態になりました。

サンダルウッドはビャクダン科で熱帯アジアが原産。
インドがサンダルウッドオイルの主な生産地です。
最も上質のサンダルウッドは南インドのマイソール産ですが、
インド政府は現在、長い生命の終わりに近づきつつある成熟した木しか
収穫することを認めていません。

木を伐採すると、アリが外側の樹皮を食い尽くして心材をさらしたままにします。
精油を含んでいるのはこの心材です。
サンダルウッドオイルは青白いまたはゴールデン・イエローで、暖かく芳香でエキゾチックな、
甘くて木のようで柔らかく深みのある芳香を放ちます。
砕いた心材約11kgを水蒸気蒸留すると、およそ500gの濃厚で粘り気のあるオイルが採取できます。
効用
@多忙を極めるライフスタイルによって疲弊した感情を静める。
 心身をリラックスさせてストレスを緩和し、精神を高揚させ、憂鬱を晴らす。
 攻撃的な態度やイライラを抑える。

A混乱・恐れ・神経過敏の緩和に役立ち、哀れみの心、無私な心、強調を促進して、
 内向的な人がもっと社交的で外交的になるよう助けてくれる。

B感情を刺激して思考プロセスをすっきりとさせる作用があり、感情的な混乱時期には
 サンダルウッドオイルが決意を強め、安定させてくれる。

C不感症とインポテンツを克服する助けとなる。
@インドのアーユルベーダ医師たちは、感染症と闘い、膀胱炎・前立腺炎・尿道炎などの泌尿器の
 病気を治療するのにサンダルウッドオイルを今でも用いています。彼らは、下痢・耳痛・
 呼吸器系の感染症を緩和するのにもサンダルウッドオイルを用います。
 また、漢方医たちは、コレラ・淋病・胃痛・嘔吐の治療にサンダルウッドを処方します。
 他の医者たちも、胃炎や吐き気をサンダルウッドオイルで治療しています。

Aサンダルウッドオイルは免疫系を刺激することによって全身に恩恵をもたらします。
 気管支炎・喉頭炎・副鼻腔炎・咽喉炎などの呼吸器系の疾患は、サンダルウッドオイルによる
 治療によく反応します。

Bあらゆる皮膚病を和らげる作用があり、切り傷や怪我を治し、皮膚を落ち着かせ、乾癬・湿疹・
 その他の皮膚炎の痒みと炎症を緩和するのにも役立ちます。
@乾燥して脱水状態の老化した肌に潤いを与え、筋や皺を伸ばして柔らかくします。
 脂性肌も乾燥肌もバランスよく保つことができて、あらゆる肌質やコンディションに有益である。

A皮脂の生成を調節し細菌と戦うことによって、にきびや吹き出物をきれいにするのに役立ちます。

B白癬性毛瘡(あごひげの部分にできる白癬)を静め、ひげそり後の痒みと炎症を緩和し、
 頭皮に内生した髪の感染症を引き起こす細菌の成長を抑制する。

C敏感肌に対してマイルドに働きかけてくれる。
注意事項
*気分を一層めいらせてしまうので抑うつ時には用いない。
ジャスミン
★植物物語★
インドでは、ジャスミンは「夜の女王」または「木立の月光」と呼ばれていて、
催淫薬と霊的な成長の補助の両方に用いられていました。
何千年もの間、女性たちはジャスミンを用いて作った香料や化粧品で体を飾ってきました。
ジャスミンの花は、多くの宗教的伝統において希望と幸福と愛を象徴しています。

中国人は、肝炎・肝硬変・赤痢をジャスミンで治療しました。
また、彼らは、鬱病や神経過敏を含む神経系の障害に打ち勝ち、
咳を緩和し呼吸を改善するのにもジャスミンを用いました。
何世紀もの間、中国人はジャスミンティーを飲用しています。

ジャスミンは、日本人のお気に入りの芳香でもあり、香料としても線香としても用いられてきました。
日本人は、ジャスミンを、生殖器の病気の治療として用いていて、
出産が近づくと妊婦の子宮の収縮を促すためにも用いました。
繊細で白い星型のジャスミンの花は、エキゾチックでエロティックで
ほとんど麻薬といって良いほどの芳香を放ちます。

主として中国・インド・イランが原産でモクセイ科に属し、
栽培地はエジプト・フランス・イタリア・モロッコなどの地中海地方でなされております。
ジャスミンを採集する人々は、夜間に働いて、この花を手で摘むため、
ジャスミンエッセンスの製造は非常に大きな労働力を要します。
そのため、約450kgの花から採れるジャスミンのエッセンスはたった500gだけです。

こういう意味もあってジャスミンエッセンスが高価な理由でもあります。
ジャスミンエッセンスは、お茶のようなアンダートーンがあって、
芳醇で暖かいフローラルな香りを持つ、濃厚なマホガニー色のオイルです。
この強烈に甘い「エッセンシャル・オイルの王」は、神秘と魔法の匂いがします。
香りは長持ちがしてフェロモンのような特質がありますが、
それは恐らく、このエッセンスがフェロモンを含んでいる可能性があるといわれている
人間の汗と科学的に似ているからでしょう。
効用
@不安・憂鬱・神経の疲弊・ストレスを軽減し、気持ちを高揚させて気分をバランスよく保つ。

A恐れを軽減しながら楽観と自信を促進し、心身ともにリラックスさせてくれる。

B感情に暖かさを添え、無感動と冷淡を打ち消す。

C創造性を刺激し、芸術的な表現のインスピレーションを与え、直観力を目覚めさせる。

D世界の美しさに対する認識を喚起し、人格的な成長を妨げる情緒的な遮断を解消してくれる。

E信頼と真の愛情を育む多幸感を生じさせてくれる。

F内面の深いところから気持ちをしっかりと癒し、優れた作用を与えるため、不安な心を和ませ、
 失われた自分を取り戻してくれる。また、悲観的な気持ちを楽天的に変えてくれる。

G愛を高める作用に優れているので、自分や他人を愛せるようになる。
 男女関係のもつれや三角関係で悩んでいる時に、この香りが助けてくれる。
 例えば、やきもち・冷酷・不安・執着などを取り去ってくれる。
@ヨーロッパでは、多数の医者たちが筋肉の収縮を促してお産の痛みを緩和するのに
 ジャスミンエッセンスを用いています。
 ジャスミンは、産後の娩出と出産後の全般的な回復を早めるのに役立ちます。
 産後の抑鬱症を緩和するのにも役立ち、母乳の生成を促し、子宮を正常にし、
 経血の流れを誘発することもできます。
 また、閉経を経験している女性を鎮静させて元気付けることができます。

A男性の生殖器官を強化し、前立腺の肥大によって生じる不快感を緩和することができる。
 また、インポテンツ・不感症を克服するのに役立ちます。

B筋肉の痙攣や捻挫を鎮静させるのにも役立つ。

C咳を静め、声がれと喉頭炎を緩和し、体が過剰な粘液を一掃するのを助ける
 去痰薬として作用することができる。

Dストレスや情緒に関連した障害の結果として炎症を起こした皮膚を静める働きがある。
@ホルモンバランスを整える作用があり、皮膚の状態を調整する。
 乾燥肌・脂性肌・炎症を起こしている肌・敏感肌などのあらゆる肌に効果的である。

Aバクテリアを抑制し、脂の生成を調整し、そうすることでにきびや脂性肌を正常にする。

B乾燥肌や脱水状態の肌や成熟した肌に潤いを与えることができる。

Cマンダリン油とラベンダー油とブレンドしたものは肌の弾力を増加させ、
 妊娠線と瘢痕を目立たなくするのによく使われる。
注意事項
*月経を促す働きがあるので、妊娠中は出産が今にも起こりそうになるまでは使用を避ける。

*芳香が強力なので、使用量に注意する。

*妊娠中は芳香浴を除き使用しない。

*ジャスミンは最も高価な精油の一つで、精油の「キング」とも呼ばれています。
 合成油が最も作りやすい香りであるため、本物のジャスミンを作っている精油メーカーは
 非常に少ないといわれています。
 購入及び使用する場合は必ず抽出方法を確認してからお使いください。
 アンフルラージュ(冷浸法)が望ましい。
 ちなみにアブソリュート(溶剤抽出法)はマッサージには適しません。
カモミール
ジャーマンカモミール
ローマンカモミール
★植物物語★
古代エジプト人は、太陽神ラーを讃えるためにカモミールを捧げました。
また、熱を冷まし、痛みを緩和し、筋肉の痛みと痙攣を和らげるために、
皮膚にカモミールを塗ってマッサージしました。
カモミールという名をつけたのは古代ギリシャ人です。
彼らはこの植物を「地のリンゴ」という意味のカマイ・メロンと呼びました。
カモミールはリンゴの木には全然似ていませんが、
その甘い芳香がもぎたてのリンゴを思い出させるからです。

スペイン語では、この植物をカモミールの香りのするシェリー酒も
「小さいリンゴ」という意味のマンサニラという名前がついています。
ギリシャの薬草医と医者たちは、頭痛を緩和して、腎臓・肝臓・膀胱の障害を消すために、
カモミールの風呂とシップを処方しました。

中世になると、ヨーロッパの人々はカモミールの花を床に撒き散らしました。
花を踏むと甘い芳香が空中に漂い、人々はそれを楽しみました。
これはカモミールは逆境にある人の気力を補充するパワーを持つとされていたからです。

ベアトリックス・ポターの有名な童話「ピーター・ラビット」でピーターの母親は、
庭で1日中いたずらをした後のピーターの心を静めて慰めるために、
一服のカモミールティーを与えます。
カモミールティーは安らかな眠りを催すのに役立つので、

ヨーロッパでは長い間、人気のある夜間の飲み物になっています。
何世紀もの間、薬草医たちは、疝痛・痛風・頭痛・胸焼け・消化不良・食欲不振・
そして排尿を促して下痢を緩和するためにカモミールを勧めてきました。

また、悪夢を見ないようにしたり、悪夢を見て苦しんだ人を落ち着かせるためにも、
カモミールを勧めてきました。
膿瘍・はれもの・痛みにはカモミールのシップをあてました。
カモミールは長い間、イギリスの田舎の庭師たちのお気に入りの植物となっています。

それは、庭に色と芳香を与えてくれるだけでなく、丈夫で虫を寄せ付けないからです。
事実、カモミールは、どんな病気の植物もその側に置くと病気が治ってしまうので
「植物の医者」とさえいわれています。

カモミールにはジャーマン・カモミールとローマンカモミールの2つのタイプがあります。
この2つは同じキク科に属し、また同じ特性をもっております。
ここではジャーマンカモミールについてご紹介いたします。
ジャーマンカモミールは概観はローマンカモミールに似ていますが、
こちらのほうが丈が高く、花頭が小さくて花弁が少ないのが特徴的です。

一年草で、ヨーロッパとアジアの一部が原産。
現在は、東欧・エジプト・北アメリカ・旧ソ連の幾つかの地域で生育しています。
ジャーマンカモミールから採れるオイルは、特有の深いブルーないし青緑色で、
このためブルーカモミールと呼ばれることがあります。
この色になるには、アズレンという成分を豊富に含んでいるからです。
これは蒸留プロセスで生じる成分で、強い抗炎症作用があります。
ローマンカモミールよりも匂いが強く、甘くて、そのわずかにフルーティーでスパイシーな
芳香は人々を酔わせます。

ローマンカモミールの花を水蒸気で蒸留すると、甘くて暖かい草の匂いのする
黄色いエッセンシャルオイルが採れる。
ジャーマンカモミールは抗炎症作用であるのに対し、ローマンカモミールはどちらかというと
リラックス効果をもたらす精油の一つである。

効用
ジャーマンカモミール
@鎮静作用が穏やかであるのでくつろがせて・不安・イライラ・神経過敏の精神的な
 負担をある程度排除してくれるので、憂鬱・不眠症・ストレスなども緩和させる。

A怒りを追い散らし、情緒を安定させ、過去と関連のある感情を開放させる。

B咽喉に塗れば、自分の本当の感情を表すのが容易になる。
ローマンカモミール
@鎮静効果があるため、心を落ち着かせてくれる。
 イライラした心やストレスなどを癒す。
 睡眠を促進してくれるので不眠症には効果的である。

A神経や感情の苦痛を和らげてくれるので、心が痛んでいるときに用いるとよい。

B妊娠中などの不安な気持ちを取り除いてくれる。

C乳児がぐずって夜泣きをする時はアロマライトで香りを流したり、枕へ1滴たらすと効果的。
ジャーマンカモミール
@炎症を緩和させる作用があることで感染症と闘い、治癒のプロセスを早める
 効用がある。打ち身・炎症を起こした腱・捻挫・腫れたり使いすぎたりした筋肉などの
 損傷を緩和し、関節炎やリウマチの不快感を軽減する。

A月経痛・生理不順・経血量がほとんどない場合、膣炎・更年期障害・月経前症候群などの
 女性の疾患に効果的である。その理由は、利尿効果があるので、月経前症候群に伴う
 体液の停留を軽減する一方で、抗鬱作用が、憂鬱・イライラ・ストレスといった感情の
 緩和に役立つからです。

B偏頭痛をはじめとする頭痛の痛みを最小限にとどめ、慢性疲労症候群の諸症状の治療に
 効果的である。

Cこのオイルはマイルドなので幼児や子供に使用できます。
 泣く子を静め、耳痛を緩和し、熱と闘い、胃痛と疝痛を和らげ、歯痛と乳歯が生える時の
 痛みを緩和させる。また、極度に活動的な子供のイライラを軽減して神経過敏を
 最小限にとどめてくれる。
ローマンカモミール
@貧血

Aストレスからくる胃潰瘍

Bリューマチや痛風などの痛みを緩和させる。

C女性の生殖機能のバランスを整えてくれるので、生理不順・生理痛がひどいとき・
 月経前症候群などの婦人科系などに効果を発揮する。

Dこのオイルで冷シップすると解熱を期待できる。

E花粉症・結膜炎・目の疲れにも効果的である。
ジャーマンカモミール
@抗炎症作用があるため、腫れをひかせて炎症を起こした皮膚を静めることによって、
 乾癬・湿疹・皮膚炎・日焼けの不快感を和らげる。

A炎症を起こしてひりつく皮膚の乾燥や痒み・赤み・過敏さを軽減させる。

B乾燥肌・敏感肌を正常にし、定期的に用いれば、もろかったり破れていたりする毛細血管の
 赤みを軽減することができる。

C髪と頭皮を整え、髪に輝きとつやと光沢を与える美容効果がある。
ローマンカモミール
@アトピー性皮膚炎など肌の調子が悪い時に効果的である。

A皮膚の更新能力を促進させる。にきび・皮膚炎・失神・過敏肌の症状を改善させる。
注意事項
*特になし(妊娠初期は芳香浴のみ・中期より使用可)
ジュニパー
★植物物語★
古代エジプト人は、ジュニパーを体に塗り、死者の体をミイラにするのに用いられました。
彼らは心身を浄化するためにジュニパーの線香を焚いていたといわれております。
また、聖書に著されている時代には、ジュニパーは悪霊を追い払うためによく用いられました。
伝説によると、マリアはヘロデ王から身を守るために赤ちゃんのイエスを
ジュニパーの木の下に隠しました。
このため、ジュニパーは害から守ってくれるという名声を勝ち得たということです。

古代ローマ人の場合はブラック・ペパーは高価で入手しにくかったため、
食物に香味をつけるのにブラック・ペパー代りにジュニパーの実を用いました。
彼らは、肝臓病を治療したり利尿作用を得るために、
砕いた実をワインに加えて飲んだともいわれております。

古代ギリシャ人の場合はジュニパーの実を焼いて疫病を阻止しました。
ジュニパーは、疫病の蔓延と闘うのに世界の多数の地域で用いられてきました。
1870年頃、天然痘が流行っているときに、
フランスの病院はこの目的でジュニパーウッドを燃やしました。

また、中世には、ジュニパーの複数の用途、頭痛・腎臓及び膀胱の疾患を治すこと、
肺の感染症の治療、熱冷ましなどが発見されました。
当時は魔女の進入を裂けるためにジュニパーの実を束にして戸口に吊り下げていましたし、
ジュニパーウッドを燃やすと悪魔を阻止するといわれていました。

中世のヨーロッパ人の多くはジュニパーを万能薬とみなしていたそうです。
ジンにはじめてジュニパーの実の香味をつけたのはオランダ人だったといわれております。
アメリカ原住民は、ジュニパーの実を単独であるいは食物に添えて食べていました。
彼らは関節炎や尿路の感染症を緩和するために、この植物の茎と葉で作ったお茶を飲んでいました。

また、傷を治し、感染を防ぐために局所にジュニパーを塗布し、
浄化のために針状葉と枝を燃やしたともいわれております。
ジュニパーは50を越える種のうち、ジュニパーオイルが採れる実がなるのはたった1つだけです。
このジュニパーの熱した黒いもぎたての実を水蒸気蒸留すると、
透明か黄緑色をしたオイルができます。
このオイルにはスパイシーで胡椒のようで土臭いアンダートーンを持つ松のような芳香があります。
ヨーロッパ原産のジュニパーの木は北半球全体に移植されてきました。
それらはカナダと韓国とスウェーデンの森林、
そしてハンガリーとスコットランドの山々の頂上に繁茂しています。
効用
@精神の混乱や困惑を晴らし、疲弊した感情を元気付け、神経を強化することから、
 不安・神経の緊張ストレスと闘うのに役立ちます。
 また、否定的な感情・特に怒りや狼狽をなくし、精神が正常で純潔な感じを授けてくれる。

A大勢の人の中で仕事をする人・マイナスのエネルギーを強く持った人たちと会う時に用いると
 こういった影響を受けずに済む。

B心を清める作用があるので、心や魂が浄化させる。
 また、適度な刺激で頭をクリアーにしながら、穏やかに鎮静させてくれる。

C嘆き・悲しみの心を取り除く助けとなる。

Dその人に必要のないマイナスの心を取り去り、感情を落ち着かせる。
@尿路疾患。排尿を促し感染症と闘い、こってりとした食物やアルコールに沈溺した後は時に、
 体が老廃物を排除するのに役立ちます。

A月経困難。月経時の苦痛を伴う急激な腹痛を緩和し、月経の量がわずかだったり遅れたり
 する女性の場合は月経を助長して月経サイクルの調整に役立ち、体液の停留を軽減します。
 また、こしけ(白帯下)の治療にも役立つ。

B座浴で用いると痔の痛みを和らげてくれる。

C筋肉の痙攣の苦痛と関節炎の痛みを軽減することができる。

D打撲傷・皮膚の潰瘍などの傷の治りを早めてくれる。

E気管支炎・風邪・咳などの呼吸器系の疾患には、ジュニパーオイルを吸入すると
 これらの症状を緩和させる。

F病気から回復しつつある時、特に消化管を正常にし、食欲を刺激したり調整したりしてくれ、
 また、排泄を促してくれる。

G老廃物の排泄を促して血行をよくすることによって、
 関節炎や体液の停留などの病気を改善させる。

H傷の治りが遅い場合、治癒を加速させる。
@乾癬・皮膚炎。

A細胞の老廃物の排出を促進して血行をよくするので、静脈瘤やセリュライトによる疾患は、
 これらの症状を改善させてくれる。

B顔色のさえない肌を活気付けてくれる。

C脂っぽさを調整することができるので、にきび・脂性肌・脂っぽい髪・脂漏症の治療に役立つ。
注意事項
*経血の流れを刺激するので、妊娠時の使用は避ける。
*腎臓の働きを高めるので、腎臓病を患う人は医者に相談してから用いるようにする。
マジョラム
★植物物語★
古代ローマ人はマジョラムを「幸福のハーブ」と呼び、ギリシャ人は「山々の喜び」と呼びました。
どちらの文明でも、新婚カップルは、結婚の至福の喜びを授かるようマジョラムの花輪を
冠せられたといいます。

マジョラムは、体と情緒の両方を暖めるのに用いられました。
ギリシャの医者たちは、リウマチ・筋肉の痙攣・体液の停留をマジョラムで治療しました。
また、呼吸を楽にするためと中毒の際の解毒剤としてもマジョラムを用いました。
マジョラムは、多くの文明で、寿命を長くすると考えられていました。

マジョラムを墓場で栽培することは、
そこに埋められている今は亡き人を慰めることを意味したのです。
また、エリザベス女王の時代には、イギリス人は、黒くなった歯を治すために、
マジョラム・ローズマリー・セージにワインを加えたブレンドを作って飲みました。

女性は不快な匂いを隠すためにマジョラムの小さな花束を身につけ、自分の将来を知りたがる人は、
未来の相手の夢を見るように、就寝時に体にマジョラムを擦り込んだともいいます。
このマジョラムの花が満開の時に枝を水蒸気蒸留すると、暖かくて木のようで
スパイシーでわずかにピリッとした木の実風味のある芳香を持つオイルができます。

マジョラムの1種である学名Thymus mastichinaは、普通、スパニッシュマジョラムとか
スパニッシュ・ウッド・マジョラムと呼ばれています。その名が示すように、
この植物は主としてユーカリのような芳香があります。

スイートマジョラムは地中海・北アフリカ・南西アジアが原産で、
時間と共に薄黒くなる明るい黄色のオイルが採れます。
シソ科であるマジョラムは、世界中の庭に生育していて、
イギリスの田舎の庭では特に好まれて植えられています。
アロマテラピーで用いるマジョラムの精油の大半は、
エジプト・フランス・ハンガリー産です。
効用
@心身をリラックさせ、不眠症を緩和させる。
 神経の緊張・ストレスを解消して情緒を落ち着かせ、感情の混乱を最小限にとどめてくれる。

A悲嘆・孤独・悲しみの時期に慰めを与える。

B意志を強くする作用があるので、性欲をコントロールできるようにしてくれる。
@高血圧・心臓病。マジョラムの精油は血管を広げて心臓の負担を軽減して
 皮下に温もりを与えます。

A関節炎の痛み・筋肉の痙攣を緩和する。マジョラムの暖める作用は、
 動きの柔軟性を増大するので、スポーツで起こる怪我を予防したり、
 怪我をした時もその痛みを軽減することができる。
 血行を良くすることによって、運動後の筋肉からの老廃物の除去を促進し、
 使いすぎた筋肉を弛緩させて捻挫と筋違えを鎮静させてくれる。

B月経前症候群の諸症状を抑え、月経時の急激な腹痛を和らげ、経血の流れを促進する。

C消化をよくし、疝痛でおこる腸の痙攣を軽減し、不調な胃を鎮静させる。
 蠕動を強めることによって、胃腸内のガスを減らして便秘も緩和します。

D喘息・気管支炎・風邪・副鼻腔炎を緩和し、咳を静め、喉頭炎を鎮静させます。

E鎮静作用があるため、頭痛・緊張性頭痛・不眠の緩和に役立つ。

F慢性疲労症候群の症状のいくつかを軽減させる。
@打撲した部位からの血液の排出を容易にして、打撲を最小限にとどめて治癒を早める。

A顔面の筋肉から緊張を解きほぐす。
注意事項
*眠気を引き起こすので、車の運転や機械の操作は避ける。

*月経を促すので、妊娠時の使用を避ける。

*長期的に使用すると、性的な感覚が減じて性衝動が恒久的に抑制される可能性が
 あるので注意が必要。
ゼラニウム
★植物物語★
個性的な香りのゼラニウムを苦手とする人もいますが、どの精油ともよく馴染み、
少量で香りをまとめてくれる役割をします。
このゼラニウムは、「調和・ハーモニー・バランス」といった意味をもつ精油です


何世紀もの間、ゼラニウムは世界中のウィンドーボックス・歩道・庭・家々を鮮やかな
赤やラベンダー色、ピンクや白の花で飾ってきました。
この優しい多年生の植物の目を引く花とギザギザした緑の葉は、魅力的な香りを放っています。
そもそもゼラニウムは、オランダ人水夫たちが1600年代にアフリカから
ヨーロッパへと運んだのでした。
ヨーロッパの人々は、悪霊が絶対に自分の家に入ってこないようにゼラニウムを植えました。

そしてアメリカに渡った入植者の妻たちは、ケーキに繊細なバラの香味を添えるために、
焼き皿にローズ・ゼラニウム(テンジクアオイ)の葉を並べました。

また、薬草医や医者たちは、赤痢・痔・炎症・ひどい経血の流れなどの
病気をゼラニウムで治療しました。
民間伝承の情報源の中には、ゼラニウムは癌を治したり、骨折・腫瘍・傷の治療薬として
用いられてきたといわれております。

時代は下って、19世紀の調香師たちは、安価なローズ・ゼラニウム・オイルが
高価なローズ・オイルと似た匂いをすることを発見して喜びました。
その理由は、香りの相違を見破ることの出来た人がほとんどいなかったからです。

ゼラニウムの700を越える種類のうち、エッセンシャルオイルが採れるのはたった数種です。
葉・茎・花を含む植物全体を水蒸気蒸留すると、時にはバラのようで、
時にはミントのようなみずみずしい甘い芳香を持つ、色の薄い緑色がかった黄色のオイルが出来ます。

ゼラニウムは南アフリカが原産のフウロウソウ科で、今日では多くの国々に繁茂しています。
中国・エジプト・モロッコ・ロシア・南西インド洋にあるレユニオン島は、商業用のゼラニウムの
栽培を専門に行っております。世界で最も良質のゼラニウムオイルと賞賛されているのは
この、レユニオン産です。。
効用
@心身両面で過酷な日々が原因で起こる不安と緊張が緩和される。
 抗鬱剤としての作用があり、その精神を高揚させ、否定的でふさぎこむ考え方から心を開放する。
 ストレスが原因で生じるほとんど全ての病気は、ゼラニウムオイルを2〜3回
 吸い込めばよく反応する。

A官能的な感情を刺激する。

B自己表現を促進し、意志伝達を改善し、話すことに対する恐れに打ち勝つのに役立つ。

C男女2つの性別の調和を促し、積極的な傾向と受動的な傾向とのバランスをよくしてくれる。
@呼吸器系の疾患・特に咽頭炎と扁桃腺炎を緩和させる。
 (現在のヨーロッパの医者たちの間では、下痢・胆石・腎臓結石・尿路感染症などを治療するのに
  用いられている。)

Aホルモンバランスを整える。
 他の臓器が分泌するホルモンのバランスを調整する副腎皮質の働きを促進する。
 (こういう理由から、ヨーロッパの医者たちの間では糖尿病の治療にこれを勧める者がいる。)

B免疫機能の改善や慢性疲労症候群の諸症状のいくつかの緩和にも役立つ。

C閉経期の変動するホルモンを正常にし、月経時の痛み、月経前症候群、
 更年期障害などの女性病を緩和する。

D利尿薬としての効果もあり、月経前症候群に伴う不快感の一般的な原因である体液の停留を
 軽減したり、胸部の炎症を緩和したり、胸部の鬱血を軽減することもできる。

Eリンパ系と循環系を刺激するので、血行を良くして浮腫を軽減したりなくしたりするのに役立ち、
 湿疹やその他の皮膚病、ヘルペス感染症、脂漏症を緩和し、打撲傷、やけど、切り傷、
 皮膚の潰瘍などの、傷の治癒を加速してくれる。
@あらゆる肌質や肌の状態に役立つ。
 刺激作用によって皮膚細胞の再生を促進し、にきびや吹き出物の治りを早めたり、
 乾燥した敏感肌を鎮静させたりする。

A顔色に健康な輝きを添えて、皮膚が輝いて実際よりも若々しく見せてくれる。
 また、切れた毛細血管や静脈瘤の外観をもよくしてくれる。

Bリンパ系と循環系の療法を刺激するので、血行の悪さを改善し、
 老廃物の蓄積を軽減してくれるのでセリュライトをなくすのに役立ちます。
 また、毒素の蓄積が原因で吹き出物があったり色が冴えなくて乾燥していたりする皮膚を
 きれいにする。さらに、皮膚の過剰な脂っぽさをコントロールする。
注意事項
*血糖値を下げる効果があるので、低血糖症の人の場合は、注意して用いるか
 使用を避ける必要がある。

*このオイルは、鎮静させて鎮痛効果もある作用によく反応する人もいれば、
 反対に刺激となる人もいる。大半の人は、鎮静させると同時に精力を与えてくれるという
 2つの効果が得られる。
ティートリー
★植物物語★
何世紀もの間、オーストラリアのブンジャルン・アボリジニーは、
切り傷・怪我・皮膚の感染症にティートリーの葉のシップを当て、
呼吸器系の病気を治すためにティートリーの葉を砕いたものを吸い込みました。

ティートリーという名称は18世紀に付けられたといわれていますが、
それは、ジェームズ・クック船長が、この丈夫で病気に対する抵抗力のある木の葉で入れた
薬草茶を飲んでこの木を「茶の木=TEA TREE」と命名したことに始まります。

近代科学がティートーリーオイルの薬効特性を最初に認めたのは1925年のことです。
実験によるとティートリーには、当時の合成防腐剤の基準だったフェノールの12倍もの
防腐効果があったのです。

1920年代には、歯医者と外科医が切り傷や口の消毒にティートリーオイルを使い始めました。
それによってティートリーオイルは、歯茎からの出血、歯肉炎、歯周病の標準的な歯科治療法になり、
一方で医者たちは、膀胱炎、真菌による感染症、皮膚病、咽喉の感染症、酵母菌による感染症に
これを処方しました。

第二次世界大戦中には、オーストラリア兵士たちは、ティートリーオイルの入った救急箱を支給され、
衛生兵たちは、周囲の組織を損傷せず傷を消毒して治癒を早めるために、
このオイルを直接傷口に注いだのでした。

オーストラリア政府はティートリーオイルを戦争努力への非常に重要な貢献だと見なし、
このオイルの製造に従事する労働者は兵役を免除されました。
ティートリーオイルが今ほどの人気を博する前には、農夫たちはティートリーを厄介モノと見なして
破壊しようとしました。しかし、ティートリーは尋常ならぬ粘り強さを示し、
それは成功しませんでした。

アロマテラピーの大家の中には、ティートリーの持つ回復力をその強力な免疫促進力に
なぞられる者もいます。今日、人々は、ティートリーが生育する湿地帯で出来た入り江を訪れますが、
それは、そこにはティートリーから出る油っぽい分泌物が水に浮かんでいて、
それに浸かることで得られる健康に良い恩恵を求めてのことです。

オーストラリアのニューサウスウェールズ州北東部及びクイーンズランド州南東部の
亜熱帯の沿岸地域に、沼地が多くて洪水の起こりやすい湿地帯があります。
ここがカユプテの木とも呼ばれるティートリーの木にとても良く合う気候と
生育条件の整った場所です。

300種類にも上るティートリーのうち、Melaeuca alternifoliaという種類から、
アロマテラピーで最もよく使うティートリーオイルが採れます。
ティートリーは全てフトモモ科。針のようなティートリーの葉を蒸留すると、
特有の樟脳のような匂いを持つ無色または薄黄色のオイルが出来ます。
その香りはスパイシーで強くてピリッとしていて、芳香から言うと近縁のユーカリに似ています。

また、オーストラリア人はティートリーオイルを「瓶に入った救急箱」と呼んでいます。
効用
@慢性疲労症候群の症状のいくつかを緩和させる。

A毎日の枯渇した気力を回復してくれる。

B精神的なショックを経験している時には、心を落ち着かせて集中力をつけてくれる。
@膿瘍・にきび・刺し傷・みみずばれ・やけど・切り傷・フケ・皮膚病・頭皮の病気の治療効果がある。
 傷口を清潔にして消毒し、火傷を鎮静させて治します。

Aユーカリオイルと同様な効果がある。
 呼吸器疾患に役立ち、喘息・気管支炎・風邪・咳・耳痛・熱・喉頭炎・副鼻腔炎・咽頭炎
 扁桃腺炎・百日咳の症状を緩和してくれます。
 免疫力を高め、風邪・熱・インフルエンザ・その他の伝染病の発生率を下げる。

B膣炎・膀胱炎などの生殖器や尿路感染症。
 カンジダ感染症・水虫・たむしなどの真菌による感染症とも闘い、口辺ヘルペス・
 ヘルペスの突疹、痔を治すのに効果がある。

C乾癬・脂漏症・湿疹・その他の皮膚炎の痒み・赤み・うろこのような
 剥げ落ちを緩和する効果もあり、口内の衛生状態を良くし、歯肉炎、口内炎、
 歯周病、歯痛を和らげる。

*ティートリーの特徴として、無害で非刺激性であり、細菌・真菌・ウィルスに対して強力な
 作用を示すので、医学研究者たちの関心を引いてきました。

*ラベンダーと同じく、少量ならば直接皮膚に付けても構わない。
@吹き出物・発疹・いぼを含む広範囲の皮膚疾患によく作用し、特ににきびに対する効能は
 過酸化ベンゾイルに匹敵する。しかも、過酸化ベンゾイルのように、乾燥・かゆみ・
 指すような痛み・やけど・皮膚の発赤などの副作用を引き起こさないことは、
 オーストラリアの臨床研究によって証明されています。

A男性は、髭剃り後にティートリーオイルを塗布すれば、
 髭剃りが原因の皮膚の炎症や皮膚内に成長した髭の感染症を防止することができる。

B真菌による爪の感染症の効果的な治療法の一つでもある。
注意事項
*敏感肌には刺激が強い可能性があるので注意が必要。
ネロリ
★植物物語★
現在のイタリアにある町ネロラの17世紀の王女であったアナ・マリア・デ・ラ・トレモイユは、
オレンジの花の匂いにひどく夢中になり、自分自身と自分の周囲にあるほとんどすべてのもに
その香りのよいオイルを付けました。
そして宮廷の名士たちが彼女を真似たので、オレンジの花のオイルは当時最も需要の多い香りになり、
王女を褒め称えて、オレンジの花のオイルは「ネロリ」という名を与えられたといわれます。
(別の説では、この名はローマ皇帝「ネロ」にちなんだものとされています。)

歴史を通じて、花嫁はオレンジの花の花輪を冠り、
婚礼用の花束にはオレンジの花が織り込まれてきました。
オレンジの花は純潔を象徴したので、花嫁は自分の純潔さがオレンジの花の愛らしさに匹敵することを
表してオレンジの花を身につけたのです。
神経を静めるネロリの力は、恐らく結婚の夜に多数の花嫁の心を落ち着かせるのに
役に立ったのだろうと思われます。

一方でネロリは、催淫特性と多幸感を誘発する特性を持つといわれており、かつて売春婦たちは、
自分を目立たせるためにネロリを身につけたといわれています。
それで見込み客たちは、体から放つネロリの特有の匂いで売春婦を容易に見分けることが出来たのです。

薬草医たちは、消化吸収を助けるために、ネロリの蒸気蒸留の副産物であるオレンジの花の水
(フラワーウォーター)を勧めることが多かったといいます。
何世紀もの間、北アフリカや中東の人々もまた、心地良い甘さの香味を沿えて消化力を高めるために、
オレンジ・フラワー・ウォーターを様々な食物に加えてきました。

母親たちは、眠りを誘い不眠症に打ち勝つように、スプーン一杯のオレンジのフラワーウォーターを
赤ちゃんに与えたものでした。
人々は、心地良い香味を好んだのと、熱を下げ、疫病から守ってもらう高揚を期待して、
オレンジの花のお茶を飲みました。

ネロリは、ハンガリー女王エリザベスが作ったといわれている、
ハンガリーウォーター(ローズマリーの頭花をアルコールに浸したもの)の成分でもありますが、
女王は、その処方で自分の不具、つまり自分を醜くしている関節炎が治ったと主張し、
その後に、自分より何歳も年下の男性の愛を勝ち取ったそうです。

また、18世紀に作られた最初のオーデコロンにも、ベルガモット、ラベンダー、レモン、
ローズマリーとともにネロリが含まれていました。

ネロリオイルは、セビリア・オレンジの木の繊細な白い花から取れます。
Citrus aurantium(ビターオレンジ、つまりダイダイ)やCitrus bigaradiaやCitrus vulgarisの
手積みの花1トンから、たった1リットルほどのネロリオイル、
つまりオレンジの花のオイルしか取れません。
ですから、ネロリオイルは比較的高価であり、残念ながら、蒸留業者と供給業者はネロリオイルに
混ぜモノをすることが多いのです。

ダイダイの木はミカン科に属し、かつては中央アジアと中国が原産でしたが、
現在は、カルフォル二ア、メキシコ、南米の亜熱帯地域、並びにインド洋と地中海を
取り巻く地域に生育しています。
アフリカ南東岸を離れて定住させられたエジプト、イタリア、モロッコ、シチリア、南フランス、スペイン、
チュニジア、コモロ諸島の農夫たちが主として、ダイダイの木の商業用の作物を栽培しています。
最良のネロリオイルは、チュニジア産だというのが多くの専門家たちが評価しています。

ヨーロッパの薬局では今でも、オレンジフラワーウォーターを消化促進剤や鎮静剤として売っています。
ヨーロッパの医者とアロマテラピストたちは、
心悸亢進を沈め、ショックに苦しむ人を優しく落ち着かせるのにネロリオイルを用いています。
ヘルスケアの療法師たちの中には血圧を下げるのにこのオイルを用いる者もいます。
効用
@情緒の混乱を静め、怒り、憂鬱、悲哀、ヒステリー、気分の同様、神経過敏、ショックを緩和する。

A怒りの発作の迅速な緩和をもたらし、慢性的な不安を治療する。
 そして自信、勇気、喜び、平穏を促進し、官能的であるよう促し、強さと、
 困難な時期や辛い時期を通り抜けるための支援を与える。

B交感神経系を鎮静させる作用があるので、
 不眠症、特に抑鬱症のために睡眠障害が生じている時によい。

C情緒的不安が生じる月経前緊張症、イライラ、涙もろさといった更年期を好転させる。
@下痢、特に神経やストレスと関係のある下痢に有効。

A緊張した筋肉と筋肉の痙攣を静めるので、月経時の痙攣と月経前症候群の緩和。

B血液を浄化し、循環を改善し、体全体の優れた強壮剤になる。
@感染・湿疹・皮膚炎の炎症とかゆみを静める。

A血行をよくして新しい細胞の成長を促すので、怪我や手術の跡で傷跡が残ったり
 出産後妊娠線が出来たりするのを防ぐことができる。

Bストレスと関係のある皮膚病に効果的。

C基本的にどのような肌質でもOKであるが、乾燥肌や炎症を起こしている肌や敏感肌には
 特に効果的である。

D脂っぽさを調節して毛穴の開きを最小限にとどめるので、
 にきびや吹き出物のある肌をきれいにする。

E肌に潤いがない場合は、特に効果的である。

Fこのオイルを定期的に用いれば、脆かったり切れていたりする毛細血管や
 静脈瘤の発現を減じることができる。
注意事項
*リラックスさせるので、集中力を要する場合は避ける。
パチュリ
★植物物語★
何世紀もの間、中国・インド・日本・マレーシアの人々はパチュリを多用してきました。
例えば、感染症と闘い、熱を冷まし、皮膚、それに全身を正常するのにパチュリを用いました。
また、虫刺されや蛇に噛まれた際の解毒剤としてもパチュリを用いました。

パチュリオイルは葉を乾燥させて発酵させたものを水蒸気蒸留させて作ります。
その粘り気ある琥珀色やオレンジ色、または黒褐色のオイルの薬草っぽい匂いは、
落ちにくいのと、時が経つにつれ濃厚になるのが特徴です。

シソ科の植物であるパチュリは熱帯アジアが原産。
インド・インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポールで栽培されています。
パチュリオイルは、ビルマ、インド、マレーシアなど、多数の南米諸国で作られています。
効用
@憂鬱を軽減して不安を緩和させる。

A精神の疲れを軽減し、無気力を払いのけるので、神経の疲弊、ストレス、
 ストレスが原因で起こる病気からの回復を助ける。

B用量を少なくすると鎮静剤として作用し、用量を多くすると刺激剤となるのが特徴です。
 刺激剤として作用する時は、知性を鋭くし、集中力を高め、洞察力を与える。
 肉体的または精神的に熱い状態にある人には、冷ましたり落ち着かせたりする。

C性的衝動を高める催淫特性を備えた、安定させバランスをもたらす。
@食欲を抑えるので減量に役立つ。
 皮膚を正常にして引き締めるので、体重が減った後のたるみも防止してくれる。

A排尿を増やすことによって、
 月経前症候群に関連した体液の停留が起こらないようにする働きがあり、
 閉経期にはほてりを軽減してくれる。

B下痢の苦痛を緩和し、菌と闘い、水虫、たむし、カンジダなどの皮膚の真菌性の感染症の
 治療に役立つ。
@にきび・感染・日焼け・皮膚のアレルギー・湿疹などの皮膚病、
 皮膚炎の炎症を軽減させる。

A皮膚細胞を再生するので、たるんだ皮膚を引き締めて正常にし、皺が出来ないようにする。

B腫物や傷の治りを早め、傷跡が消えるのを助けたり、
 炎症を起こした皮膚と日焼けを冷まして静める効果がある。

Cカサカサして乾燥してひび割れた皮膚を鎮静させて滑らかにすると同時に、
 皮膚と髪の脂っぽさを調節するので、にきびやフケや脂漏症などの頭皮の疾患を
 コントロールする。

D体液の停留を軽減してたるんだ皮膚を引き締めることによって、セリュライトを抑制する。

E虫除けや防臭剤としての作用や発汗を抑える。
注意事項
*特になし。
フェンネル
★植物物語★
古代中国人は、蛇に噛まれた傷を治すのにフェンネルを用いました。
古代エジプト人と古代ローマ人は、消化管を正常にして体から毒素を放出するために、
食後にフェンネルを食べたといいます。

また、フェンネルは強さと勇気と長寿を授けると信じられていたので、
勝利した兵士たちを称えるために、フェンネルの花冠を与える習慣がありました。
フェンネルという言葉は、「干し草」を意味するラテン語のフェニュキュルムが語源です。
この名前が付いたのは、恐らく、フェンネルは飼料として用いられることが多かったからでしょう。

ギリシャ人はこの植物を、「細くなる」ことを意味するマラソンと呼びました。
フェンネルは満腹感を与えてくれるので、
富裕なギリシャ人は痩せるための補助としてこれを食べたからといわれています。

これと同じ理由で、貧しい人々はゴロゴロ鳴る胃を静かにさせるためにフェンネルの種を噛み、
ローマ兵士たちは食事をたまにしか取れない長期の行軍の際に空腹を食い止めるために
種を噛んだといいます。
信心深いキリスト教徒たちも、同じ理由で断食の時にはフェンネルを用いました。


フェンネルは、女性の生殖器官を正常にするために、何千年もの間用いられてきました。
医者や薬草医は、その他にも、耳痛、目の病気、虫刺され、腎臓病、肺の感染症を
フェンネルで治療し、寄生虫駆除にも用いました。

また、中世のヨーロッパ人は、悪霊を交わして魔女の呪いを遮るために、
戸口にフェンネルの束を吊り下げたり鍵穴に詰め込んだりしたといいます。

フェンネルは、セロリに似た茎から灰緑色の羽毛のような葉が生じ、
その上に繊細な黄色の花の傘が伸びます。
開花後は、花は甘草に似た香味を持つ灰色がかった茶色の種になります。
その種を砕いて水蒸気蒸留して出来るフェンネルオイルは、アニスと似た甘い匂いがして
快い風味があり、シャープでスパイシーで、すがすがしくて暖かい芳香を持っています。

地中海地域が原産のフェンネルは、海に近い環境に繁茂しています。
スイートフェンネル(Feniculum Yulgare dulce)は、セリ科で、現在は中国・フランス・
ドイツ・インド・イラン・ロシアなので栽培されています。
効用
@情緒に対する総合的な鎮静作用がある。
 ストレスと神経過敏さを軽減し、感じやすくなっていたり落ち込んだ気分の時に、
 守られているという感じと強さ・勇気を与えてくれるといわれている。

A性欲を増大させる。

B適度な刺激を与え、集中力を増してくれるので、仕事や勉強部屋で流したり、
 何となくダラダラしてしまう時に使うと効果的である。
 また、心の強壮作用があるので、元気が無いときに部屋に流しておくのも良い。

 
@蓄積した毒素を体から無くすのに役立つ。
 食べ物や酒や薬物に過度に沈溺した後は特に効果的である。
 また、この解毒作用は、セリュライトをコントロールしたり、ダイエットしたりするのにも役立つ。

A食欲を抑制する。

B痛風。ヨーロッパの医者たちの間ではこのフェンネルオイルで治療を成功させている。

C関節炎やリウマチの予防。その理由にはフェンネルが体内、
 特に関節での毒素の蓄積を防止するからだといわれています。

D尿路感染症。利尿作用があるので体から毒素を洗い流し、それによって、尿の停留を防いで
 膀胱の感染症を排除するからである。
 その他に、フェンネルの種を食べると腎臓結石の予防になるといわれている。

E消化器系の障害を鎮静させる。
 胃を正常にし、消化を良くしてストレスと関連して起こる消化不良を緩和し、疝痛・胃腸内のガス
 しゃっくり、吐き気、嘔吐なども緩和させる。
 その他、腸の平滑筋を正常にすることで、蠕動を強化して便秘を防ぐ働きもしてくれます。

Fエストロゲンに似た物質を含んでいるので、月経サイクルを調節し、月経前症候群の
 諸症状を最小限にとどめ、体液の停留を軽減する。
 経血の流れが不十分な場合にこれを増やし、性的衝動を高めることができる。
 同じ作用によって、閉経期の苦痛にも効果を発揮する。

G良好な筋肉の調子、皮膚の弾力、良好な血行、強い骨など全て、老化と共に劣化しますが、
 フェンネルのエストロゲンに似た物質はこれらを維持するのを助ける。
 古代の人々はこういった作用があることから長寿を促進させると知っていたようです。
 また、現在でもスポーツ選手たちの間では、筋肉を正常にするために、
 お風呂やマッサージオイルにフェンネルオイルを用いて効果を出しているようです。
 特に、病気から回復しつつある人の筋肉の調子と体力を回復させる働きが強い。

H気管支炎・風邪・咳に効果的。
 また歯茎の感染症と闘うのにも役立つ。

I解毒作用による虫さされや蛇の噛み傷から毒を出すことが出来、また肝臓・腎臓・
 脾臓を正常にする。ヨーロッパでは、この解毒作用を活用して、アルコール中毒患者の
 薬物乱用者の治療やリハビリに頻繁に用いられています。
@筋肉の調子を整える作用は、顔面の筋肉を若々しく維持する。
 皺が出来るのを防いで目の周りの腫れぼったさを最小限にとどめる。

A乾燥していて脱水状態の肌に潤いを取り戻す。

Bこのオイルを定期的に胸にマッサージして擦り込むと、
 胸を引き締まった魅力的な状態に保つといわれている。
 また、母乳の出が良くなるといわれている。

Cその他として防虫効果があるのでティッシュにたらしてクローゼットの中に入れるとよい。
注意事項
*強力な精油なので容量が多すぎればすぐに中毒を起こす。

*てんかん発作の起こりやすい人が使用すると発作を誘発するので注意が必要。
 発作の病歴がある人は用いない。

*通経作用があるので妊娠中の人には用いない。
フランキンセンス
★植物物語★
有史以来、フランキンセンスは霊的なことと関連付けられてきました。
古代エジプトの寺院ではフランキンセンスを焚いていて、
その官能的でスパイシーな香りが寺院全体に漂っていました。
エジプト人は、宗教儀式の際に、悪霊を追い出すことを願って神々にフランキンセンスを捧げたのです。

古代以来、フランキンセンスは、中国、エジプト、インドで線香に混ぜ入れていました。
これらの文明の礼拝者たちは、より深いレベルの瞑想を達成するためにこれを吸い込んだのです。
今日でも、フランキンセンスを焚く伝統が続いている教会もあります。

フランキンセンスは、古代では、多くの宝石や貴金属と同様に、
貴重な所持品として大切にされていました。
その結果、多くの国々の政治活動に影響を及ぼし、
様々な国の政府がフランキンセンス市場を独占しようとしたほどでした。

例えば、いくつかのアラビア諸国では主要な経済源であり、
古代のフランキンセンスの主要な供給者であったシバ女王は、
イスラエルのソロモン王との商売を確実なものにするために危険な旅をして
王を訪問したといわれています。
ラクダに乗って移動する隊商は、危険な地域や極端な天候の中を旅して、
この愛用されている植物をアラビアから他の国々へと運びました。

エジプト人もヘブライ人も、大金を使ってフェニキア人からこれを輸入したのでした。
エジプト人は、これをシナモンと混ぜて、筋肉や四肢の痛みを鎮静させました。
バビロニア人とシリア人は、入手した有り余るほどの量のフランキンセンスを焚く以外にも、
政府の式典がある場合や、その数々の薬効特性が必要な場合、フランキンセンスを用いました。

聖書の話によると、フランキンセンスは赤ちゃんのイエスに贈り物として与えられましたが、
それは恐らくこの香料が、ひどく大切にされていて貴重であり、霊性と関係があったからでしょう。

古代中国人は、ハンセン病と結核の治療にフランキンセンスを用いました。
医者たちは、洋の東西を問わず、消化器系の障害、神経性の病気、呼吸器系の疾患、リウマチ、
皮膚病、梅毒、尿路の感染症などの病気をフランキンセンスで治療しました。

また、フランキンセンスは、化粧品に用いられた最初の「奇跡の」材料の一つでした。
エジプトのミイラ師が死んだ王族や統治者の体を保存するのにフランキンセンスを用いて
非常に上手くいったので、人々は自分が生きている間に若返りや元気回復のために
利用することを思いついたのでした。

人々は柔らかくしてしなやかな皮膚を維持するためにフランキンセンスを用いた化粧品を
作り始めたのです。その最も人気のある用途の一つは、若返りの美顔様パックでした。
その他、美顔オイル、軟膏、香水にもフランキンセンスが入っていました。

フランキンセンスは白い樹脂を滲み出せる樹皮を深く切って剥ぎます。
この樹液は、空気に接触すると固まり、琥珀色または焼けたオレンジ色でほぼ0.5cmから4cmまでの
大きさの涙の形をした塊になります。

「Boswelia carteri」や「Boswelia thurifera」はどちらも同じ乳香属の植物で、
このゴム樹脂を水蒸気蒸留すると、透明または薄黄色または黄緑色のオイルが出来ます。
このオイルは暖かくて木の様で甘くてスパイシーで芳醇で樹脂質の芳香があり、
アンダートーンは軽くてレモンのようです。

カンラン科の植物であるフランキンセンスは、紅海沿岸の中東の地域と、中国、イラン、レバノン、
オマーンが原産地です。
北東アフリカ全土、それも主にエチオピアとソマリアに自生しています。
蒸留の大半はヨーロッパで行われていますが、インドでもある程度行われています。
効用
@心配や神経の緊張やストレスに悩む心を強くするのを助ける。
 また、恐れを取り除いてくれる。(産後の女性の抑鬱を取り除いてくれる)

A精神的または肉体的に疲労困憊しているときに、不安を軽減し、心身を生き返らせてくれる。
 また、感情を慰めて静め、心の傷を癒してくれます。
 例えば、人格的な成長を妨害している過去との結びつきを断ち切れるよう助けてくれる。

B呼吸を遅くすることによって、心の平静を生じさせ、落ち着きのなさを静めるなど、
 安定させ集中させ、エネルギーを収束させる。

C深く心に作用し、心を落ち着かせてくれ、ストレスにも効果的であるが、
 瞑想するにはとてもよい精油である。
@粘膜・傷・炎症を鎮静させ治癒させる作用がある。
 例えば去痰薬として、肺の鬱血を晴らすことが出来ます。
 首筋のリンパ腺の腫れを軽減し、風邪、咳、気管支炎、喉頭炎などの呼吸器系の疾患を鎮める。
 息切れを緩和し、喘息の発作を防ぐのにも役立つ。

A胃の苦痛を静めて消化器系の障害を緩和する。
 また、ヨーロッパでは、生殖器官や尿路の病気の治療に頻繁に用いられていて、
 医者たちは、フランキンセンスは膀胱炎・性器の感染症・
 腎臓疾患の不快感を緩和するといっています。

B胸部の炎症にこのオイルを塗布すると効果的である。

C子宮からの出血やひどい経血の流れを緩和させる。
 また、陣痛の緩和と産後の抑鬱症の軽減にも用いられている。
@肌を元気にさせ、再生させ、若がえさせる作用は、乾燥肌や老化した肌や
 敏感肌には特に有益である。
 肌に入った筋や皺を滑らかにし、ヒリヒリするあかぎれの皮膚を静めて柔らかくしてくれます。

A収斂させる特性は、脂肪肌に正常なバランスを回復させる。
 吹き出物・炎症・ただれ・傷跡・皮膚の潰瘍・怪我の治癒を加速する。

B妊娠線予防に役立つ。
注意事項
*特になし。
ペパーミント
★植物物語★
ローマ神話ではプールトーン(冥界の王ハデスの呼称)がニンフのメンタへの愛を公言すると、
嫉妬に狂った妻のペルセポネーはメンタを押し潰して地上の塵にしてしまいました。
メンタを元に戻せなかったプールトーンは、彼女をペパーミントに変え、新鮮な芳香を
その植物に与えて踏むと必ず甘い香りを出すようにしたのでした。

古代ヘブライ人は香水にペパーミントを加えましたが、それはひょっとすると
催淫作用があったからかも知れません。
ペパーミントはギリシャとローマの宗教儀式でも顕著な役割を演じていました。
また、何千年もの間、アジア人・エジプト人・アメリカ原住民は、消化器系の疾患を
ペパーミントで鎮め、口臭を消すのにもペパーミントを用いてきました。

そして18世紀には、ペパーミントはヨーロッパと北アメリカの全土でよく知られる薬になり、
疝痛・胃腸内のガス・頭痛・胸やけ・消化不良などの病気を緩和するのに用いられていました。
現在の薬剤師たちも、不調な胃や消化不良にはやはりペパーミントオイルを勧めています。
食べ過ぎた人たちは、膨れた腹を鎮め、不活発な消化を刺激して活発にし、
胸焼けと胃腸内のガスを減らすためにペパーミント茶をすすります。

何十年もの間、ペパーミントは、口臭を消すためのミント、チュ−イングガム、歯磨き、爪楊枝、
食後用ミント、口内洗浄剤などおびただしい数の商品にさわやかさを添えてきました。
また、食品業界は、食品・お茶・キャンディー・ペストリーにすがすがしさを添えるために
ペパーミントの爽やかな味と強い香りを利用しています。

ペパーミントオイルの主要な産地であるオーストラリア・ブラジル・中国・イギリス・フランス・
日本・モロッコ・スペイン・アメリカ合衆国の湿潤な地域で商業的に栽培されています。
効用
@感情を静め・怒り・ヒステリー・神経過敏を解消する。

A疲労した精神を緩和して元気付け、憂鬱を軽減する。

B機敏さを増大させて集中力を高め、中枢神経系を目覚めさせ、脳を刺激し、
 思考プロセスを明快にする。
@中枢神経系を刺激し、機敏さを増大させて明快な思考を促すことによって眠気と疲労を抑える。

A筋肉、それも特に消化管の筋肉を、ストレスや劣悪な食事の害を受けているときに
 落ち着かせて静める働きがある。
 同じ効果によって乗り物酔いや吐き気を緩和し、時差に苦しむ人の生気を回復させる。

B慢性疲労症候群

C筋肉の緊張と痙攣を軽減するという特徴があり、月経時の急激な腹痛を緩和し、
 ほてりと熱を冷まし、筋肉痛や捻挫や筋違いの炎症と腫れを軽減します。

D皮膚炎や痒みと腫れを和らげたり、緊張が原因のものであれ、
 偏頭痛が原因のものであれ、頭痛を緩和させる。

E副鼻腔をきれいにし、呼吸を改善する。
@細菌による感染症と闘い、にきびや吹き出物の原因となる皮膚の脂っぽさを軽減する。

A血行を促し、顔色の冴えない乾燥した肌を活気付け、皮膚を柔らかくして
 絹のような感触にする。

B脂性の頭皮や髪を調節して正常にする。

C毛細血管を収縮させて切れた毛細血管の赤みと静脈瘤を最小限にとどめる。
注意事項
*敏感肌を刺激する作用があるので注意する。

*経血の流れを刺激して母乳の流れをとめるので、妊娠中または授乳中の女性は使用を避ける。

*ホメオパシーの治療薬の作用を中和するので、ペパーミントオイルとホメオパシーの
 治療薬の両方を使っている場合は、少なくとも1時間の間隔をあけて2つを使用するようにする。
ベルガモット
★植物物語★
ベルガモットの語源については論争が起こっています。
一説によると、この名称は「王子の梨」を意味するトルコ語のベガルムドゥからきているといいます。
別の説では、北イタリアのベルガモという小さな町の名前からきているとされています。
そこはベルガモット・オイルのもともとの流通地だとされている町です。
初期の頃の話では、クリストファ−・コロンブスがベルガモットをカナリア諸島からイタリアへと運び、
それ以来そこで栽培されているということです。

ベルガモットは比較的近年まで世界でほとんど知られていなかったので、
ベルガモットに関する民間伝承の大半はイタリアが発祥になっています。
イタリア人は、熱を冷まして和らげ、マラリアから身を守るのにベルガモットを用いました。
腸内寄生虫を追い出すためにも内服しました。

また、ベルガモットは、アール・グレイ紅茶に素敵なフレーバーと特有の芳香を添えてもいます。
ベルガモットは、オレンジよりも小さくてかつてはベルガモット梨と呼ばれていた
梨型の黄色い果実が成ります。

ベルガモットの木は、レモンの木とダイダイの木との異種交配の結果できたもので、
これによって、ベルガモットの雑種のベルガモット・オレンジ(Citrus bergamia)と
ビターオレンジ(Citrus aurantium)、亜種のベルガミア(Bergamia)ができました。

ミカン科の植物で、熱帯のアジアが原産。
どこの国の農夫たちも、この木の商業的栽培にはほとんど成功を収めていません。
現在、アフリカの象牙海岸、イタリアのカラブリア地方、シチリアに成育するのみです。

ベルガモットの酸っぱい緑色の果実の皮を単に絞るか圧搾すれば、
薄エメラルドグリーンのオイルが採れます。
わずかに甘い樹脂性のアンダートーンのある、花のようなレモン・オレンジの匂いがします。
最高品質のオイルは手絞りのもので、
1000個のベルガモット果実の皮から約900ccのオイルが採れます。
効用
@気分を爽やかにして晴れ晴れとさせてくれる。
 情緒の平衡を保つための刺激剤や強壮剤として効果的である。

A恐れや不安の感情を和らげ、憂鬱と悲哀を減じて怒りを静めてくれる。
 視床下部の働きを保たせることによって情緒や気分を一様にする。

Bこの匂いを嗅ぐことで不安定な心の状態が安定し、
 幸福感と喜びを喚起して自信を回復してくれる。悲哀や心痛を抱える人の心の傷は癒され、
 愛する気持ちを再び回復させてくれる。
@ベルガモットオイルには強い防腐作用があるので、膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症によく効く。
 座浴をするときにベルガモットを用いると、バクテリアによる感染症が尿道から膀胱へと
 広がるのを防ぐのに役立つ。

Aベルガモットの某作用は、呼吸器系の疾患も緩和してくれる。
 熱を冷まし、風邪やインフルエンザの症状を抑え、咽頭炎、扁桃腺炎、喉頭炎を静める。

B消化器系の補助的な効用もあり、胃けいれんを静めて食欲を促進する。

Cベルガモット・オイルは局部に塗布すると、口辺ヘルペスをはじめとするヘルペス感染症や、
 口内炎の不快感を最小限にとどめて治癒を早めてくれる。
 また、ヘルペスウィルスの一種である、水痘帯状ヘルペスによって起こる帯状疱疹と水疱瘡の
 痛みも緩和させる。

Dベルガモット・オイルは乾燥してひび割れたり、炎症を起こした肌を治癒させてくれるので、
 湿疹や乾癬の諸症状を軽減するにはうってつけです。

E慢性疲労症候群の治癒にも効果的である。
 ストレスが原因でおこる疲労と闘い、心身の強さを回復するのを助け、
 長患いの病気から回復しつつある人の免疫力の回復に役立つ。

F芳香浴で用いると禁煙効果があるとされている。
@防腐作用があるため、にきびをはじめとする皮膚感染症の治療に有益である。
 
A収斂作用によって、皮膚や頭皮の過剰な脂っぽさを調整するのに役立つ。

B脱臭作用もあるので、体はもとより家やオフィスまで爽やかにしてくれる。

Cベルガモットオイルで湿布すると、しみや腫物の炎症を吸い出して迅速な治癒を促す。

D虫を寄せ付けず、虫さされを鎮静させる。
注意事項
*ベルガモット・オイルをつけて戸外の日光のあたる場所に出るのは避ける。
 ベルガモット・オイルは太陽光に対して過敏になるのを助長するので、
 ひどい火傷をしたり、肌が不均一に黒くなったりすることがあるからです。
ミルラ
★植物物語★
古代文明ではミルラは、宗教儀式・医療・美容・香水の製造に不可欠なものでした。
2700年以上前の文献には、ミルラをミイラ作り、香水製造、線香に用いていたとかかれています。
元々ミルラは、ミルラの潅木のおいしい葉を含む山羊のあごひげに付いたものが採集されたのでした。
そうして採集されたミルラは、癌・ハンセン病・梅毒の治療に用いられました。

聖書では、当方の三博士が赤ちゃんのイエスにミルラとフランキンセンスと金を
差し出したと言われていますが、その2000年以上前から、ミルラはシルクロードに沿って運ばれる
貴重な商品でした。
需要が供給をはるかに超えていたため、ミルラは世界で最も高価なものの一つだったのです。

聖書、ベーダ−、古代エジプト人のパピルス、コーランの記述では、いずれもミルラを宗教儀式と
関連付けています。

エジプト人は寺院でミルラの線香を焚きました。
彼らは、ミルラを含んでいる線香に似たキフィという物質を、毎日正午に太陽を崇める儀式で
焚いたといいます。
そして夜の式典では、月への奉献としてミルラを供えました。
エジプト人は、キフィの線香は、神々を慰めるだけでなく、恐れと不安を静めて瞑想状態を良くし、
楽しい夢を見る安らかな眠りを誘うものと信じていました。

また、ミルラは皮膚と身体組織を完全な状態に保つので、エジプト人はミイラ作りにミルラを
用いていました。ミイラ師たちは、保存のためにミルラ樹脂の薄い膜を皮膚の全面に塗りつけてから
死体を布で包みました。このような高価な処理は、普通、ファラオや高級官僚のためのものでしたが、
やがて利口な「化粧品科学者たち」は、ミルラは生きた皮膚にも同じく奇跡を行うことに気付き、
香油、パック、ポマード、軟膏にミルラを混ぜ入れるようになりました。

ペルシャでは、少女たちが宮廷に出る準備をする際には、
儀式的な浄化の一環としてミルラを用いたいいます。

古代ヘブライ人は、ミルラ・シナモン・ショウブ・桂皮・オリ−ブオイルで出来た塗るための聖油を
作っていました。モーゼは僧侶たちをその聖油で聖別したのです。

ユダヤ人女性はミルラの匂い袋を身に付けましたが、
それは恐らく、自分の体温でミルラの芳ばしい香りを放って体臭を隠すためだったのでしょう。
また、ミルラは、コリアンダー、蜂蜜で出来た軟膏はヘルペスの治療にも用いられました。
他にも、イエスは十字架に張り付けにされる前にワインを混ぜたミルラの飲物をさしだされましたが、
これは恐らく鎮静剤の一種だったと思われます。

ギリシャ神話では、アフロディーテは、女神ミルラ(ミュラ)に彼女の父であるキニュラスと
近親相姦関係を持つように強いました。キニュラスは、娘をミルラの木に変えてその行為に対して
仕返しをし、その木が花芽を出すと、2人の子供であるアドニスが生まれました。
その為、この木の樹皮を入れた切れ目から滲み出る樹脂の滴はミルラの涙だといわれました。

ミルラは古代の香料製造において最も重要な芳香原料の1つとして傑出した地位を占めていました。
アレキサンダー大王は、ミルラに夢中になり、ミルラの線香を宮廷で絶え間なく焚きました。
ギリシャとローマの調香師たちはミルラ樹脂を作りましたが、
それは当時最も長持ちする香料だったといいます。固定力のある特性のゆえに尊重されたミルラは、
最高10年まで品質を保ち、たいていは年を経るごとに香りが良くなりました。

ミルラには甘くていぶしたようで、わずかにじゃこうのようで幾分スパイシーな芳香があり、
温かくて芳醇で時代を超越した特質が備わっています。
その線香のような匂いが薬効を持つという人もいれば、その匂いが霊的であるという人もいます。
「苦い」という意味のアラビア語からきているその名称の由来は、
ミルラの味を自分の舌で試してみればすぐに分かるでしょう

ミルラは聖書に出てくるエデンの園があった場所だと考えられている
ティグリス川とユーフラテス川の谷間に生育していたと、歴史家たちは信じています。
ただし、今日では、ミルラの大半は中東、それも特にイラン産です。

ミルラオイルは、木の幹の灰色の樹皮に切り込みをつけて採集されます。
こうすると、ミルラのゴム樹脂の浸出が促されるからです。
こうして採集された樹脂を水蒸気蒸留すると、薄黄色または琥珀色のオイルが出来ます。
効用
@神経と精神を強くし、無関心・弱さ・イニシアチブのなさを、意欲や力や強さに変えてくれる。
 この作用によって困難な時期を切り抜ける明晰さ、集中力、強さを与えてくれる。
 また、このオイルの鎮めて落ち着かせる作用は、怒っていたり興奮したりしている感情の起伏を
 抑制してくれる。

A霊感や直観力を高める。人間が本来持っていた力を取り戻すごとく、強いパワーを与えてくれる。
 瞑想などに用いると効果的である。

B混乱している頭をクリアーにしてくれる。

C人生の中で、何かを決心して進んでいかなければならないときに力を貸してくれる。
@ヨーロッパの医者たちの間では、ミルラオイルを関節炎・炎症・歯茎の病気・
 月経時の障害に用いていました。
 ミルラオイルは白血球の生成を促すことによって免疫力を高め、感染症と闘い、
 病気からの回復を早めます。
 また、消化管を正常にし、食欲を刺激し、胃の中のガスと酸性度を減じ、下痢を緩和します。

A経血が乏しい状態、白帯下、鷲口瘡の治療や、子宮の閉塞を取り除くのにミルラオイルを
 用いて治療しています。

B中国の医者たちは、関節炎・痔・月経に関する障害、傷をミルラで治療しています。

C気管支炎・風邪・咳などの呼吸器系の疾患。
 過剰な粘液を一掃し、鬱血を無くし、炎症を起こした膜組織を鎮める効果があるからです。

D浸出性の湿疹の痒みと炎症を緩和するので、水虫・カンジダ・たむし・白癬といった
 真菌性の感染症にも効果的である。

E歯肉炎・口内潰瘍・歯肉炎・歯周病・その他の歯茎の疾患、および口臭予防に効果がある。

F去痰・抗炎症・鎮静・消毒
@健康な皮膚を維持し、皮膚の時期尚早の老化を防ぎ、皺を防止する。

A肌荒れ・ひび割れ・あかぎれになった皮膚を鎮静して柔らかくし、皮膚細胞の再生を促し、
 炎症を軽減し、感染症と闘い、傷の治りを助けてくれる。

B血行を良くして、顔色に健康な輝きを添え、皮膚を滑らかで若く見せるのに役立つ。

Cしみ・皮膚の潰瘍・傷を治す効果がある。
注意事項
*経血の流れを促す力があるので、妊娠時には避けるように注意する。
ユーカリ
★植物物語★
多くの母親が、薬品の匂いのするユーカリを使ってマッサージして、子供の風邪の症状を
一掃してきました。そのすがすがしい樟脳のような匂いを吸い込むと洞が開いて鬱血が晴れ、
これによって風邪・咳・その他の呼吸器系の疾患に役立つユーカリの作用はよく知られています。

1940年代から1950年代には、風邪と咳の薬には、強い抗菌特性があり、去痰特性や咳を抑制する
特性を持つユーカリが含まれていました。

オーストラリアの原住民アボリジニーは、ひどい傷のまわりにユーカリの葉をつけると
感染症を防いで治癒が促されることを発見しました。
ユーカリの木の根に溜まる水は、原住民とヨーロッパから来てオーストラリアに定住した
初期の移民たちの飲物でした。定住者たちは、ユーカリの木を栽培して、堅木として使い、
マラリアから身を守るのに役立ちました。

この木のどっしりとした根は大量の水を吸収するので、蚊が群がっていてマラリアを育む湿地から
水を吐かせることが出来たのです。
また、昆虫はユーカリの葉が放つ強い樟脳のような匂いが嫌いなので、
防虫剤としても用いられてきました。
獣医たちも、インフルエンザにかかった馬、ジステンバーにかかった犬、
寄生虫による皮膚病を患う様々な動物に、ユーカリを投与してきました。

ユーカリの木には、円形で銀色っぽい青緑色の若葉が茂ります。
それはユーカリに特有の樟脳のような匂いを放つ長い刀のような深緑色の葉に変わり、
クリーム色の枝からぶら下がる木質のさやが、芽吹きつつある花をほとんど完全に覆います。
これがこの木の名前の由来で、その語源は「覆われた」または「包まれた」という意味のギリシャ語の
エウカリプトスです。

ユーカリの原産地はオーストラリア。
オーストラリアにある全樹木の75%以上がユーカリです。
アロマテラピーで用いるユーカリの最も一般的な種はEucalyptus globulusですが、
柑橘系のような芳香を持つユーカリはEucalyptus cittriodora、
ペパーミントのような芳香を放つユーカリはEucalyptus divesで全てフトモモ科に属します。
効用
@刺激して気分をすっきりする性質があり、ものぐさを克服するのに役立つ。

A心の重荷を背負っている時には、精神のバランスを回復させ、集中力を高め、
 知性の容量を増大させる。

B怒りの熱を冷ますので、けんかや衝突の後でユーカリオイルを部屋に拡散させると
 穏やかな雰囲気が生まれる。
@粘液を排出し炎症を軽減するので、風邪・咳・インフルエンザ・喉頭炎・副鼻腔炎・咽頭炎・
 扁桃腺炎など細菌やウィルスによる感染症を治すのに用いられています。
 また、花粉症にも効果的である。

A鼻の鬱血や花粉症を緩和し、喘息の発作を防ぎ、血中の酸素供給を増やして、
 より多くの酸素や栄養素が全身の細胞に運ばれるようにする効用もある。

B肺組織の再生を促し、スプレー・ディフュ−ザー・気化器などで空中に散らすと、
 感染症の広がりを阻止する。

C関節の痛み・筋肉痛・関節炎やリウマチ・怪我に伴う腫れを軽減してくれる。

D偏頭痛をはじめとする頭痛の痛みを軽減することができ、病原菌を殺し、皮膚の膿瘍や
 傷を消毒し、身体を冷やす働きがあるので発熱とも闘ってくれる。

E座浴に用いると、膀胱炎などの尿路感染症の治療に効果がある。
 排尿を促し、感染症の一因となるバクテリアと闘うのです。
 また、免疫力を高めるのにも役立つ。

Fジュニパーオイルやゼラニウムオイルと一緒に用いた場合は特に血糖値を下げたり
 調節したりするのに役立つといわれている。

Gユーカリオイルを単独で用いたりベルガモットとともに用いると、
 口辺ヘルペスやヘルペスによる発疹の突然の出現、水疱瘡・帯状疱疹の痛みを最小限にとどめ、
 治癒を早める。

H治りの遅い火傷や傷の回復も早める。
 水虫や爪の真菌性の感染症にも効果的である。

I虫を寄せ付けず、虫さされの刺し傷を軽減する。
@過剰な脂っぽさを軽減することによって、にきびや吹き出物をきれいにする。

A皮膚組織の再生を促し、日焼けの痛みを鎮静させる。
注意事項
*敏感肌の人に用いると炎症を引き起こす恐れがあるので注意する。
ラベンダー
★植物物語★
古代ギリシャ人とローマ人は、ラベンダーを香料として用い、その浄化の特性のために珍重しました。
ラベンダーの香りを石鹸や風呂に入れて体を惜しみなくつけました。
その名前についてはローマ人が名付け親とされていますが、由来については2つの説があります。
一説では「ラベンダー」は「洗う」という意味のラテン語の言葉である「ラバレ」から
来たとされていて、別の説によると、青っぽいという意味のラテン語の「リビデュア」が語源だと
されています。

また、古代ローマ人は疲労と関節のこりを和らげるためにラベンダーを風呂に入れたことが
知られていますが、一方でラベンダーは彼らにとっては不信の象徴でもありました。
それは恐らく、ラベンダーの潅木には噛まれると命取りになるエジプトコブラが住んでいると
彼らが信じていたからでしょう。

時代は下って、中世ヨーロッパ人はラベンダーを愛の薬草と見なしてきました。
ラベンダーには催淫作用があると多くの人が主張していましたが、これとは逆に、
ラベンダーは着用者を貞節に保つ力があるといって褒めちぎる人もいました。

イギリスの女王エリザベス一世は、ラベンダーの砂糖漬けを毎朝食べたといわれています。
また、ラベンダーの花は置くとすがすがしくなるということで病院によく置かれましたし、
芳香があるのでポプリに加えられたりもしました。

踏むと花がエッセンスを空中に放出するので、当時は床に撒き散らすのが一般的だったといいます。
この伝統は、現在もポルトガルとスペインで続いています。
何世紀もの間、ラベンダーは、虫刺されやしらみの駆除、そして筋肉痛、神経障害、疥癬、捻挫、
歯痛といった様々な疾患の治療薬として用いられてきました。

薬草医は、疲労を回復し、呼吸器系の疾患を緩和し、胃痛を鎮めるのにラベンダーを頻繁に
処方しました。一方で女性は、肌を清浄で透明感があって柔らかくしてしなやかな状態に保つために
ラベンダーを用いました。

20世紀初頭の、疝痛・咳・頭痛・嗄れ声・神経性の動機・関節の痛み・歯痛のための薬には
ラベンダーオイルが含まれていました。また、芳香塩の材料としても用いられました。

ヨーロッパ中の家庭で、繊細なラベンダーの匂い袋が、リンネルを入れておくと棚に並び、
ランジェリー用の引出しに芳香を添え、衣服を蛾や虫から守りました。
さらに先の両世界大戦では、兵士と衛生兵たちは、傷の消毒のために戦場にラベンダーオイルを
携帯したといわれています。

ラベンダーは清潔ですがすがしい香りが特徴。
刺激するとリラックスもさせてくれる心地良い芳香が空気中に広がります。
この花の頂部と茎を水蒸気蒸留すると、無色か薄黄色か黄緑色のオイルが出来ます。
このオイルは甘くてフローラルな草の香りがします。

約4000uの畑ラベンダーから約7〜9kgのエッセンシャルオイルが採れ、
花だけを蒸留すると上質のオイルが出来ます。
ラベンダーの30を超える種のうち、Lavandula offcinalis / Lavandula angustifolia
Lavandula veraが最も人気あるエッセンシャルオイルの採れる種です。
フレンチラベンダー(Lavandula stoechas)もアロマテラピーで用います。

ラベンダーはシソ科の植物。原産地はフランス。
その他はペルシャ(イラン)地中海諸国・タスマニアの乾燥していて岩が多く、
強い日差しにさらされた山の斜面に高く生い茂ります。
現在は、ブルガリア・イギリス・ギリシャ・イタリア・ロシア・スペイン・トルコでも
商業用に栽培されていますが、やはりフランスがラベンダーオイルの主な生産国です。
効用
@憂鬱・恐れ・不眠症・イライラ・鬱病・気分の動揺・神経過敏・ストレスなどの情緒的な障害に
 効果的である。神経系に強く作用する。

A思考をハッキリさせ、恐れを解消し、怒りを最小限にとどめ、心配を軽減させる。
 感情の両極端をバランスさせることによって、情緒的な平衡の維持に一役買い、
 心をリラックスさせて心身を満足の行く状態に促してくれる。
 感覚に課せられた過度の負担を無くし、はやる心やものぐさな心にバランスを回復させてくれる。
 就寝時に用いると不眠症の克服に役立つ。

Bチック症やかんしゃく持ち、落ち着きのない子供を落ち着かせることができる。

C緊張する人、上がりやすい人などにも効果的である。
@消火器障害・耳痛・呼吸器系の疾患・皮膚病・咽頭炎など。
 副鼻腔炎やその他の呼吸器系の疾患の鬱血と鼻づまりを晴らし、
 咽頭炎、喉頭炎・扁桃腺炎の炎症を静める。

A筋肉痛・痙攣・怪我の痛みと不快感を緩和し、打撲傷・切り傷・虫さされを治すのに役立つ。

B偏頭痛や緊張性頭痛の痛みの緩和。
 慢性疲労症候群の症状のいくつかを軽減させ、免疫力を高めるのにも役立つ。

C感染・にきび・その他の皮膚病の炎症を鎮める。
 火傷を覚まし、口辺ヘルペスやヘルペスの症状の緩和にもなる。

D様々な子供の病気を治療することもできる。
 大変マイルドなオイルなので幼児や子供にも安全に用いることができる。
@皮膚を落ち着かせて鎮静させ、脂の生成をバランスよく保ち、吹き出物を治すのに役立つ。
 皮膚の血行を促進させる。にきびの炎症を軽減して日焼けの痛みを静める。

A頭皮の脂の分泌を調整し、痛んだり過度に処理した髪の回復を助ける。
注意事項
*スパイクラベンダーのオイルマッサージは刺激が強いので、特に妊娠初期3ヶ月には使用を避ける。

*ラベンダーは直接肌に付けることができる精油ですが、
 2歳以下の子供さんには刺激が強いので使用は避けたほうが良い。
レモン
★植物物語★
古代エジプト人は、食中毒と腸チフスの流行病と闘うのにレモンを用いました。
スペインやその他いくつかのヨーロッパ諸国の人々も、レモンを伝染病の万能薬と見なしていて
やはりマラリアや腸チフスの熱に抵抗するためにレモンを用いました。

レモンとライムは壊血病の治療のためにイギリスの船で長い航路を運ばれました。
また、レモンの種をアメリカ大陸へ運んだのはクリストファー・コロンブスだといわれています。
歴史を通じて薬草医たちは、血圧を下げるためにレモンの果実を用い、内蔵の浄化、
過剰な毒素を肝臓から一掃するため、そして関節炎や筋肉痛の緩和に絞りたてのレモン汁を
勧めてきました。

レモンはインドとアジアが原産でミカン科。
レモンの木は地中海地方に自生し、ギニア・イスラエル・イタリア・南米アメリカで
栽培されています。

この果実のむきたての皮を低温圧搾すると、薄い緑色っぽい黄色をしたオイルが出来ます。
その芳香はすがすがしくて軽く、わずかにシャープではありますが甘く、新鮮なレモンと同じく
酸っぱくてピリッとした匂いがします。およそ1000個のレモンから約500gのオイルが取れます。
効用
@冷やしたり、爽やかにしたり、晴らしたりする作用がある。
 明快さ・集中力・記憶力を促進し、憂鬱と闘い、恐れを緩和し、決断力を強化し、
 意志伝達と意思決定を促してくれる。
@フランスの医者たちは糖尿病・淋病・高血圧・マラリア・梅毒・結核・腸チフスなどを
 レモンオイルで治療してきました。レモンオイルは、気管支炎・咳・
 咽頭炎といった感染症と闘い、風邪・熱・インフルエンザの不快感を緩和し、
 喘息の発作も防ぐことが出来ます。

Aバクテリアやその他の病原菌を数分で殺すことができるので、多くのヨーロッパの病院では
 病室を衛生的にして空気が媒介する病原菌を殺すのにこれを用いています。

B白血球の生成を促して免疫力を強化するので、免疫力の低下に関連して起こる
 慢性疲労症候群などの病気の治療に役立つ。

C消化器系の補助としてレモンオイルは体が酸性に傾くのを抑え、不調な胃を落ち着かせ、
 胸焼けを治すのに役立つ。

D老廃物の排出を促し、便秘を軽減し、関節炎をやわらげることができる。
 また、心臓・腎臓・肝臓を清浄にし、血圧を下げて血行を促すのに役立ちます。

E切り傷や怪我からの出血を止めることができるので、髭剃りでできる傷・鼻血・歯肉炎や
 抜歯が原因で起こる歯茎からの出血に役立つ。
 また、口辺ヘルペス・ヘルペス・口内炎の痛みも軽減し、湿疹やその他の皮膚炎の症状の
 いくつかを緩和し、頭痛の緩和を助ける。

F呼吸器系の感染症、伝染病に効果がある。
 このオイルを用いてマッサージをすると肺をきれいにしてくれます。
 タバコを吸う方にはぴったりです。
@脂性肌の原因になって損なう皮脂腺の過剰な働きを整え、にきびを無くしたり、
 脂っぽい髪やフケを抑える働きをします。

A血行を良くして老廃物の排出を促すことによって、異常に不活発になっている老化した肌を
 生き返らせ、セリュライトと呼ばれている脂肪と水と老廃物とで形成させるぐりぐりを
 治すのに役立つ。

B死んだ肌の剥離を促し、顔色を良くしてくれる。

Cレモンオイルを定期的に用いて治療すれば、毛細血管の切れや静脈瘤が軽減され、
 瘢痕組織が柔らかくなり、疣やマメを最小限にとどめることができる。

D割れやすい爪を強くすることができる。
注意事項
*レモンを肌につけて強い紫外線にあたると、アレルギーを起こしたり、
 日焼けを促進したりするので日に当たる4時間から6時間前の使用は避けること。

*この精油は刺激が強いのでアロマバスでの使用も避けること。

*敏感肌の人に対しては刺激が強いこともあるので注意すること。
レモングラス
★植物物語★
インドで長い歴史をもつアーユルヴェーダ医学において、頻繁に使われていました。
レモングラスの葉は料理によく使われる植物です。
効用
@左脳に作用し、思考能力を助ける。集中力が増し、仕事や勉強などの能率が上がる。
 神経の強壮剤としても効果的である。

A疲れを取りの除いてくれるので、長時間に及ぶ車の運転などの時用いると効果的である。

B心身の疲労やそれに伴う食欲不振の場合に用いると効果的である。
@筋肉の強壮剤として効果的で、スポーツの前後に用いると筋肉痛を改善できる。

A出産後にバストや乳腺をマッサージすると授乳力が高まる。

B腹痛の時用いると軽減できる。

Cリューマチ・痛風・血液の循環が悪い時に用いると効果的である。

D筋肉太りを解消してくれる。

E強い消毒作用があり、咽喉痛・咽頭炎のような呼吸器の感染症に効果的。
@皮膚にはりを与え、皮脂の分泌を良くする。
注意事項
*敏感な肌を刺激することがあるので用量を少なめに用いる。

*妊娠中は芳香浴を除き使用しない。
ローズ
★植物物語★
化石の記録は、バラは3200万年前から存在することを示しています。
3000年以上前、バラは「花の女王」と名づけられていたそうです。
バラは、歴史を通じて、美術・文学・詩・医学・愛のテーマでありつづけていて、
バラにまつわる神話や伝説は多数あります。

ローマ神話では、女神ビーナスは海から現れるとバラを贈られました。
ギリシャ神話によると、アドニスを助ける時にバラの茂みの刺で指を突いた
アフロディーテの血がバラを赤く染めたといいます。
バラはアフロディーテにもエロスにも献じられました。

ある伝説では、バラの茂みに刺が現れたのは、アダムとイブがエデンの園から追放された
人類の堕落の後だったとされています。
別の神話では、刺が現れたのは、誤ってバラの茂みに刺さって永久に刺を授けることになった
キューピッドの矢のせいだとしています。

古代には、バラは秘密を意味しました。
会合のテーブルの上にバラを吊るす習慣は、語ること全て完全に秘密にされることを示していて、
これからスブ・ロサ「内密に」という言葉が生まれました。
バラのものとされているほかの意味には、美・愉快・多産・喜び・愛・楽しみがあります。

また、バラの色はそれぞれ、特別な意味を持つとされてきました。
赤は情熱と欲望・ピンクは簡潔さと幸福と愛、白は無垢と純粋さ、黄色は嫉妬または達成です。
エジプトの美術と建築でもバラが描かれ、クレオパトラの化粧品には本物のバラが
入っていたといいます。彼女はマルク・アントニウスをもてなした時に、
床に赤いバラの花弁を膝まで絨毯のように敷き詰めることで、
バラの男を魅了する力を利用したといわれます。

ローマ文明では、バラはなくてはならないものになりました。
宴会では、有り余るほどのバラがこれ見よがしにテーブルに飾られ、
バラの花弁が床に覆いました。
ローマ人はバラの花輪を新婚カップルに冠せられ、風呂・菓子・化粧品・薬・香料・
そして二日酔いの治療に用いるために、征服した土地にバラの庭を作ったといいます。

時代は下ってインドでは、シャー・ジャハンと、後にシャーが讃えて
あの有名な墓廟タージ・マハ−ルを建造することになる花嫁の婚礼に際しては、
シャリマー庭の運河のローズ・ウォーターにバラの花弁が浮かんでいたそうです。
伝説では、ローズ・オイルがその水に浮いていることに気付くと、
彼の妻は自分の香水にするためにそれを集めるよう命じたとされています。

バラは、何世紀もの間、熱性疱疹や口辺ヘルペスの痛みを静めるのに用いられてきました。
中世になるまでは、消化器系の疾患、目の感染症、頭痛、月経時の障害、神経の緊張、
皮膚疾患の主要な治療薬でしたし、呼吸器系の疾患や喘息の治療にも用いられました。

エリザベス朝のイギリスでは、多くの食品にバラの香味が付いていました。
中東料理では、今でもローズ・ウォーターを用いる料理があります。

ローズは5000種以上あり、そのうちの一つダマスク・ローズ(Rosa damascena)と
西洋薔薇(Rosa centifolia)が最も香りが良く、
アロマセラピー用のエッセンシャルオイルの採れる主要な2つの薔薇です。

極東・ペルシャ・シリアが原産でバラ科。
現在は、ブルガリア・中国・フランス・インド・イタリア・モロッコ・ロシア・チュニジア・
トルコの温暖な地域で栽培されています。

摘みたての6万個を超えるバラを水蒸気蒸留しても、ローズ・オイルが約30cc取れるだけです。
薄黄色または深めの黄色のローズ・オイルには、芳醇で甘くてスパイシーで
フローラルな芳香があります。

ローズ・アブソリュートというさらに強くて甘い香りのする赤味がかかったオレンジ色のオイルは、
溶剤で抽出します。
溶剤の残留物がローズ・アブソリュートに残っている可能性があるので、
アロマセラピーには芳香浴以外には用いません。

ジャスミンがあらゆる精油の中で「キング」と呼ばれるのに対し、
ローズは「クイーン」と呼ばれています。
女性のための精油といってもよく、特に女性の心と身体に強く作用する。

ブルガリア産のローズ・ダマスクから採れる精油は、
一般的にはローズ・オットーとも呼ばれています。この精油はとても高価です。
中国・トルコ産の精油はやや安価です。
効用
@憂鬱を晴らし、不安を軽減し、精神を高揚させ、ストレスと緊張を緩和させる。

A気分の動揺を安定させる働きは、産後の抑鬱症と関係がある場合は特に効果を発揮する。

B神経を静め、不眠症を克服する。

C悲哀を和らげて悲嘆を抑えることができる。
 失望・嫉妬・憤りの感情を無くし、幸福を邪魔している情緒的なブロックを消滅させる。

Dローズオイルは純粋さと無垢を象徴し、官能をそそり刺激を与える催淫薬でもある。
 愛の思いを促進し、インポテンツや不感症を克服する助けとなる。
@咳や口内炎と闘い、傷を治す。

A鬱血を晴らして炎症を静めるので、結膜炎を緩和し、ヘルペスの突発を治すのに役立ち、
 歯肉炎を静める。

B消化器系を強化し、便秘・吐き気・嘔吐を克服するのにも役立つ。

C偏頭痛やその他の頭痛の痛みを緩和する。

D女性ホルモンをバランスよく保つ働きがあり、月経サイクルを調整し、
 月経時の急激な腹痛を軽減し、月経前症候群と閉経期の不快感を和らげることができる。
 また、尿生殖器の病気の治療にも役立つ。

E不感症やインポテンツなどのセックスにまつわる障害によく反応し、
 ストレスが関係している場合には特に効果的である。

F血行を促して毛細血管を正常にし、炎症を軽減することによって、乾癬・湿疹・皮膚炎・
 その他の皮膚病を静めて楽にする。

*ローズオイルの特徴は、効き目が穏やかなので赤ちゃんや子供に用いることができる。
@全ての肌質に合うが、老化した肌や敏感肌や感想肌や傷んだ肌には特に効果的である。

A水分バランスを回復するのに役立ち、皺を伸ばしてくれる。
 細かい血管を収縮させるので、切れた毛細血管の赤みを軽減させる。
注意事項
*特になし
ローズマリー
★植物物語★
「海の露」という意味のラテン語「ロス・マリヌス」が語源のローズ・マリーは、
薬・食品・宗教儀式に用いられた最初の植物の1つです。
古代では、ほとんど全ての宴会や祝祭に用いられ、
生と死のサイクルを思い出させるものとされていました。

花言葉では、ローズ・マリーは「追憶」を意味しますが、
それはひょっとすると、ローズマリーには記憶を良くする力があるからかもしれません。
事実、記憶力を強化するために、古代ギリシャの学生たちは勉強をする際には
ローズ・マリーの花輪を冠むったそうです。

また、ギリシャ人もローマ人もローズマリーを愛と結婚に関連付けていました。
花嫁は、婚礼の日には、ローズマリーの若枝で編んでローズマリーオイルで香りをつけた花輪を冠り、
その花束にはローズマリーの花が入っていました。
ギリシャやローマの葬式では、友人たちと家族は、死者が忘れないようにという願いを込めて
ローズマリーを墓に投げ入れたといいます。

16世紀には、爽やかなローズマリーの線香は富める者の贅沢品で、
彼らは調香師に費用を払って家にローズマリーの香りをつけてもらっていました。
病院では空気を清めて感染症の広がりを防ぐためにローズマリーを焚き、人々は、
悪魔を追い払って夜間に悪夢を見ないようにするために枕の下にローズマリーの小枝を置きました。
ローズマリーは悪魔払いに広く用いられていたのです。

また、ローズマリーの最も有名な用途の1つは、
ハンガリーのエリザベス女王にちなんで命名されたハンガリー・ウォーターと呼ばれる
治療用のフォーミュラーを飲み、麻痺した四肢の関節にこのフォーミュラーを
マッサージして擦り込んでもらうと、当時70代だった女王はたくさんの病気から開放され、
その後まもなく、何十歳も年下の男性の心を射止めたといわれています。

薬草医たちは、長い間、胃・肝臓・胆嚢の働きを促すためと、血行を良くするために、
ローズマリーを勧めてきました。
エリザベス朝の医者たちは、頭痛・脳の障害・歯痛の治療にローズマリーを用いました。

医科学の祖と呼ばれる16世紀のドイツ人医師であるフィリップス・アウレオルス・パラセルサスは、
ローズマリーを自分の薬に必須の材料だと見なしていました。
彼と当時の医者たちは、脳・心臓・目・肝臓を冒す病気の治療にローズマリーを用いました。

また、アラビアの薬草医たちも、記憶、話す能力、体力を回復するのにローズマリーを用いました。
ローズマリーは、髪と頭皮のコンディションを良くするのにも用いられました。

茎が根よりも低く垂れ下がるようにしつらえることの多いローズマリーは、
木のようで樟脳っぽいのが特徴の、刺激のあるパインに似た芳香を放ちます。
花の咲いているローズマリーを約45kg水蒸気蒸留すると、ローズマリーオイルが約500gできます。

スペインと北アフリカに生育する様々なローズマリーオイルはユーカリ・オイルと
似た匂いがしますが、フランスに生育するローズマリーから採ったオイルの香りは
フランキンセンスを彷彿とさせます。

ローズマリーには物理的な外観は同じですが、
採れるエッセンシャルオイルの化学組成が異なる数種の植物があります。
モロッカン・ローズマリー、スパニッシュ・ローズマリー、ローズマリー・プロバンス、
ローズマリーベルベノートが、アロマセラピーで用いる4つの一般的な科学タイプです。
いずれもロスマリヌス科である。

ローズマリーは地中海沿岸地域が原産でシソ科。
ダルマティア諸島、フランス、スペイン、チュニジアでローズマリーオイルの大部分が
産出されています。
効用
@中枢神経系を刺激し強化することによって、精神が疲労して機能の鈍った状態を克服する。

A機敏さと集中力を促しながら精神の明快さを強化する。

Bストレスを起こさせる状況に対処して物事をもっと開けた見方で見ることができるよう
 助けてくれる。神経または肉体の疾患を長期間患った後では特に神経をリラックスさせ、
 神経の健康を回復させる。

C緊張した精神をバランスよく保ち、気分の動揺を抑える。
 心を開かせ、健全な人間関係を樹立するのに必要な賢明さと識別力をもたらす。

D野心と意欲を喚起し、成就させたいという願望を鼓舞し、意思力を強化させる。

Eインポテンツの克服に役立つ。
@関節炎・風邪・咳・憂鬱・糖尿病・頭痛・インフルエンザ・記憶喪失・偏頭痛・筋肉の痙攣など。

A血中コレステロール値を下げ、心臓の血管の弱い人々を治療するのに用いられた。

B疝痛肝硬変・胆嚢の感染症・胆石・肝炎の治療にもローズマリーを用いました。
 また、大腸炎・胃腸内のガス・消化不良などの消化器系の障害も、肝臓疾患や黄疸と同様、
 ローズマリーで改善することがあります。

C喘息・気管支炎・風邪・副鼻腔炎・百日咳などの呼吸器系の疾患にも効果があり、
 感染症と闘い、体が余分な粘液を排出するのも助ける。

D血行を促して低い血圧を上げるのに役立つ。
 さらに細胞の代謝を促し、リンパ液が排出するのを助けるため、
 全身を正常にし、慢性疲労症候群や免疫力の弱まりを治すのに役立つ。

E乾癬・湿疹などの皮膚炎の痒みと炎症を静める。
@細胞の再生を促し、乾燥肌や老化した肌を改善し、皮膚の筋や皺を少なくし、火傷や傷を治す。
 細菌と闘って皮脂の分泌を調整するので、にきび・吹き出物をきれいにし、
 血行を良くするので冴えない顔色を良くし、切れた毛細血管や静脈瘤の発現を軽減する。

A頭皮に栄養を与え、健康で光沢のある髪を維持する。
 また、髪の伸びを促進させる効果もある。

B過剰な皮脂分泌を正常にし、頭皮の大半の問題、特にフケと脂漏症を改善させる。

Cセリュライトの治療にも効果的である。
注意事項
*血圧を上げるので血圧の高い人には用いない。

*敏感肌の人には刺激が強いので注意する。

*てんかん発作を起こしやすい人の場合にはそれを引き起こす引き金となるので注意が必要。
ローズウッド
★植物物語★
フランス人がボワ・ド・ロゼと呼ぶローズウッドの原産地は、
南米大陸の北岸にあるフランス領ギアナです。
ドイツすずらんとライラックに似た芳香を作るのに使われたローズウッドオイルの需要が
フランス人の間で非常に大きかったため、
彼らはこの植民地のローズウッド林を枯渇させてしまいました。

彫刻や箸にもローズウッドが使われ、バラの香りのする心材は、家具や、食卓用金物と
ヘアーブラシの柄を作るのに頻繁に用いられました。
また、催淫薬としても需要があり、性欲を回復し、
不妊症やインポテンツを克服することができるといわれました。

ローズウッドオイルは、新鮮なフローラル系の、柔らかで甘くてスパイシーな香りがします。
その香りはバラ、柑橘類、木を彷彿とさせます。
この無色または薄黄色のオイルは、常緑のローズウッドの木(Aniba roseaodora)の心材を
蒸留して出来ます。ローズウッドはクスノキ科でアマゾン川流域の熱帯地域が原産。

主として南アメリカの雨林に生育して収穫されます。
年に1度の洪水の季節には、巨大なローズウッドの木の幹が浮かびながら川を下って
蒸留業者の元へと向かうといいます。

ペルーとブラジルが、世界のローズウッドオイルの大半を供給していて、
ローズウッドの木を収穫しても絶滅したり生態系が侵されることがないよう、
ブラジルの法律では、現在、1本伐採すると新しい木を1本植樹しなければなりません。
効用
@神経を落ち着かせてリラックスさせ、不安とストレスの緩和に役立つ。
 中でもストレスを生じさせる状況のもとでは、神経を強化して機敏さを喚起する。
 また、自己容認をできるように促し、他者に感謝の念を抱かせる作用がある。

A催淫薬としては、過去の性的経験がトラウマを生じさせるものだった人の場合は特に、
 プラスの官能的な感情をかきたててくれる。
@刺激しすぎることも鎮静させすぎることもないローズウッドオイルは、
 体の総合的な強壮剤といえる。免疫系を高めることによって、風邪やインフルエンザを阻止し、
 咳を抑え、熱と闘います。頭をすっきりとさせ、吐き気が原因だったり吐き気を伴ったりする
 頭痛を特に和らげてくれる。

A機敏さを促進し、時差ぼけを軽減する。

B切り傷や外傷の治りを助け、乾癬・湿疹・その他の皮膚炎の痒みと炎症を軽減させる。
@新しい細胞の成長を促し、組織を再生させ、筋や皺を最小限にとどめる。

A乾燥肌でも脂性肌でもバランスを回復し、敏感で炎症を起こしている肌を静めてくれる。

Bしみをきれいにしてにきびを改善したり、定期的に塗布すると傷跡を小さくさせてくれる。
注意事項
*特になし。




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